チェンマイにはナイトバザールやサンデーマーケットを始めいくつかの有名なマーケットがあります。
ボクはエスニック雑貨バイヤーと言う仕事柄チェンマイのマーケットは常にくまなく足を運びますがどこよりも強くオススメするのが今回ご紹介するチャムチャーマーケットです。
オシャレなチェンマイっ子たちの間では「トンヨンマーケット」とも呼ばれトンヨンと言う単語は北タイ語で「ゆっくり/slow」を意味します。
チャムチャーマーケットは「ゆっくり市場」の別名を持つほど穏やかな風が吹き優しい光りに包まれたピースフルなマーケットです。
是非本記事を参考に「ゆっくり市場」と呼ばれるチェンマイのチャムチャーマーケットに足を運んでみて下さい。
旧市街からチャムチャーマーケットへ
チャムチャマーケットはターペー門から東へ8キロ程。
車で約20分の「サン・カムペーン地区」にあります。
交通が不便なところなのでタクシーをチャーターしたりGrabタクシーを上手に使って向かいましょう。
タクシーをチャーターする場合空港で送迎しているクルマですと1時間あたり200バーツ約(670円)が相場です。
チャンマイ空港に到着した際市内に向かうのに空港のタクシーを利用した場合はLINEなどの連絡先を交換しておくと後々便利です。
チェンマイはソンテウと言う乗り合いトラックがメインの足となりバンコクのように簡単にトゥクトゥクやタクシーが捕まりません。
また英語を解するローカルのタクシードライバーは少なくタイ語が話せないと意思の疎通も難しいので空港に張り付いている外国人に慣れた英語が話せるドライバーが安心です。
またチェンマイではGrabタクシーも走っているのでソンテウでのタイ語のやり取りはハードルが高いという方はアプリをダウンロードしておきましょう。
チェンマイは小さな街ですが一番の困りごとが「移動」です。
その点Grabタクシーはアプリ上で現在位置と行き先を入力するだけ。
会話も必要無いし料金も予め知ることが出来るので英語やタイ語が苦手な方にも安心して利用することが出来ます。
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チャムチャマーケットの開催日と営業時間
・営業時間は午前9時から午後2時まで
日差しが強くなり暑くなる午後2時にはチャムチャーマーケットは終わってしまいます。
午前中9時過ぎにはホテルを出るように心がけましょう。
それほど気温が上がらない午前中にのんびりとマーケットを散策するのは楽しいものです。
また冒頭でも書きましたがチャムチャーマーケットの別名は「ゆっくり市場」
柔らかい午前中の光の中でゆるりと過ごすチャムチャーマーケットの時間はチャンマイ旅行の良い思い出になること間違いなし!
チャムチャーマーケットはどんなところ?
チャムチャーマーケットの最大の特徴としては全ての商品がハンドクラフトだと言う点です。
元々チェンマイはハンドクラフトが盛んな土地柄ですが特にチャムチャーマーケットにおいてはひと目でハンドメイドと分かる商品が並べられています。
また商品を並べているだけではなく実際にこうして目の前で制作の様子を見ることが出来ます。
タイらしいゆったりとした時間の中でしか作ることが出来ないハンドメイドの様子を目の当たりに出来るのもチャムチャーマーケットの良いところ。
少数山岳民族の方も出店しており店番をしながら細かな刺繍をしていたりこの市場でしか見られない光景がチャムチャーマーケットの最大の特徴であると言えます。
チャムチャーマーケットの様子
チャムチャーマーケットには画像のようなオシャレな店はもちろん全体的にセンスの良いディスプレイがそこかしこに施されています。
店の佇まいもショッピングを楽しむお客さんもただ単に買い物をするのではなくチャムチャーマーケット全体の雰囲気を楽しみに来ているように見えます。
またショッピングだけではなくワークショップ的なイベントも行われており筆を片手にこの地方特産の日傘に模様を書く子供や小さなキャンバスに絵を書いている方などもいました。
飲食スペースなどもありそれぞれ思い思いに週末のひと時をチャムチャーマーケットでゆったりと過ごしている様子です。
メイン通りの道端にはマーケットの雰囲気作りにピッタリのミュージシャンも何組か演奏をしており立ち止まり拍手を送る人やチップを入れる人。
そして一緒に口ずさみ身体を揺らす人など全てがのんびりと自然体でピースフルな雰囲気に溢れています。
雑貨バイヤーとして惚れ込んだ逸品
チャムチャーマーケットにはモン族やカレン族を始めとするタイの少数山岳民族グッズを扱うお店が出店しています。
そればかりか普段お目に欠かれないような山岳民族の方が民族固有の衣装をまとい店番をしていたりします。
そうした少数山岳民族の方を直接目にするのもこのチャムチャーマーケットならではです。
また入り口から入ったすぐ右側のスペースでは画像のモン族グッズを扱うお店が出ておりこのモン族スカートは今では中々見ることが出来なくなったチベット系のモン族刺繍生地を使ったスカートです。
驚いたことにブルーの部分はヘンプ製(麻)で藍色の染色も全てが自然素材で化学薬品は一切使用されていません。
昨今このレベルのモン族刺繍生地を見かけることは稀。
当然価格もそれなりですがヘンプ素材のモン族生地は大変に貴重でコットン製とは違い厚めの生地で重さもあり履いていると独自のシルエットと揺れ方で直ぐそれと分かります。
画像手前左側のモン族スカートは5,500バーツ(約18,300円)
恐らく日本のエスニック雑貨店のショーウィンドーを飾る頃には5万円は下らない値が付く事でしょう。
このレベルのモン族刺繍古布はチェンマイのモン族市場でも中々お目にかかれません。
モン族ファンの方は是非チャムチャーマーケットのこちらの店を訪ねて実際に生地に触れ本物のモン族刺繍古布のその見事な出来栄えを感じて下さい。
週末はチャムチャーマーケットに行こう!
オシャレなチェンマイっ子達から親しみを込めて「ゆっくり市場」と呼ばれるチャムチャーマーケット。
その魅力は実際にその場所に立ち柔らかいお日様の光を浴びながらゆるやかな風に吹かれて初めて感じることが出来ます。
沢山の写真を使いチャムチャーマーケットをご紹介して参りました。
プロのエスニック雑貨バイヤーとしてもう20年以上タイに通うボクがこの市場を強くオススメする理由が少しでも伝われば嬉しいです。
チェンマイに来たら必ず行くべきマーケットの内のひとつであることは間違いありません。
忙しい日常を忘れさせてくれるチェンマイ旅行。
そしてここチャムチャーマーケットでしか味わうことが出来ないゆっくりと流れる時間を是非あなたも身体全体で感じて下さい。
最後の写真はチャムチャーマーケットでタイの伝統舞踊を踊る3人の女の子の内の一人です。
広場のシーソーで遊んでいた所に声を掛けると快く撮影に応じてくれました。
微笑みの国と呼ばれるタイですがバンコクなどの都市部は近代化が進み中々タイ人特有のとろけるような微笑みを見かけることが少なくなってしまいました。
しかしここチェンマイのチャムチャーマーケットには何とも言えない優しい気持ちになるタイ人の微笑みを沢山見ることが出来ます。
そんな笑顔に会いに。
是非チャムチャーマーケットにお出かけ下さい。
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