タイ旅行で注意!“ジャパニーズプライス”って本当にある?ぼったくり価格の実例と回避術

タイ旅行でよく聞く“ぼったくり”問題。

実は現地では以下の3つの価格帯が存在するのをご存知ですか?

・ローカルプライス
・ツーリストプライス
・ジャパニーズプライス

そんな都市伝説のような話、まさか…と思うかもしれませんが、これはれっきとした“現実”。

英語やタイ語が話せるかどうか?日本語で対応してもらうかどうか?

価格が驚くほど変わるのです。

今回は実際に体験した“価格差の実例”と、それをどう見抜き、どう回避するかのヒントをご紹介します。

これを読めば、「知らずに損をする」ことがグッと減るはず。タイ旅行を快適に、そして賢く楽しみたい方は必読です!

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チャトチャックマーケット

 

英語と日本語。その値段の違い

 

バンコクのぼったくり問題/ジャパニーズプライスは存在するのか?

引っ越しのために業者を探しコンタクトを取ってみました。

・A社 英語のみ。価格は18,000バーツ(約82,200円)

・B社 日本語対応。価格は25,000バーツ(約114,100円)

なんとその差額は7,000バーツ約31,900円!

どちらも工程と結果は同じです。

ホントにあるんですよ!ジャパニーズプライス。

弱みにつけ込む悪どい商売ですな。

いや。言葉の不自由な日本人を助ける商売か(笑)

ボクは幸い簡単なやり取りなら英語で済ませられるのでもちろんA社一択です。

タイ語が話せるとなるともっと安くなるのかどうかずっと疑問でしたが、ある日引越し業者のドライバーと話す機会があったので聞いてみたら驚きましたよ!ぁーた(笑)

一人暮らし?ピックアップトラック1台だな。

5,000バーツ(約22,800円)←

スコーンと底が抜けた金額が出ました。

日本語対応可のB社と比べると91,300円の差額です。

冗談じゃない(笑)

英語の必要性

 

英語の必要性

記憶にあるところではもうひとつ例があります。

ご存知のようにボクはエスニック雑貨のバイヤーが仕事です。

どこに行っても一日中「モノとカネ」の話をしなければなりません。


ボクがまだ英語も満足に話せなかった頃なので、ずい分前の話にはなります。

市場で値段交渉をしていると、流暢な英語を話す欧米系のバイヤーと明らかに値段が違っていて怒って店を出た経験があります。

1週間程度の観光旅行なら英語が話せなくても全く問題なく楽しめますが、バックパッカーや長期滞在する方は最低限の英語は必須だと感じています。

「ぼったくり問題」を解決するためには、相手とのコミュニケーションが取れなければどうしようもありません。

会話を交わし納得してその金額を払うのであれば、例えそれがローカルプライの何倍であったとしても「ぼったくり」にはなりません。

納得の上で自分からお金を払うと言う事は、自分でその「モノやサービスに対して支払う金額が見合っている」と了解している事になるので適正価格になります。

言葉の壁があると相手のペースで物事が進むので、どんなに頑張ってもローカルプライスにはなりません。

要は「どこで自分が納得するか」がポイントになります。

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例えばカオサンロードの驚くべきトゥクトゥクの料金

 

例えばカオサンロードの驚くべきトゥクトゥクの価格

ボクはバンコクのカオサンロード近くに住んでいることから、たむろする運転手の知り合いが何人か居ます。

夜な夜なカオサンの入り口で網を張り獲物を捕まえている連中です(笑)

なんとはなしにカオサンに顔を出し馴染みの運転手連中とヨタ話をしていると、料金交渉をしている外国人との会話が耳に入ります。

運転手の言い値が相場の5倍程からスタートしていて思わず吹き出しそうになりました(笑)

カオサン通りのトゥクトゥクの運転手連中も百戦錬磨です。

相手を見て値段をふっかけているとは思いますが、言葉が出来ないとまぁまぁ4倍〜5倍ぐらいからのスタートだと思います。

頑張って頑張って値切っても、相場の2倍が良いところなんですね。

これをバンコクの「ぼったくり問題」と捉えるかどうかはアナタ次第です。

日本だって観光地へ行けば「ぇ?これ高くね?」と感じることが多々ありますよね?

外国でもそれと全く一緒のことが起こります。

ぼったくり問題を解決するには「日本円に換算するのをやめる」

 

カオサンロードのトゥクトゥク

これはボクが今でも心掛けているバイヤー目線でのお話です。

バイヤーというのは初めての国。

知らない街を転々としながら珍しい商品を探す仕事でもあります。

タイで現地の金銭感覚を身に着けるでも書きましたが先ずは「日本円に換算して日本での貨幣価値と照らし合わせる」感覚を捨てないと中々適正価格が分かり辛いのがアジアです。

例えばトゥクトゥクの価格。

300バーツの言い値として約1,370円。

んーまぁいいか←これダメな例です。

例えばバンコクの最低賃金は日給336バーツ(約1,530円)程です。

それを踏まえた上で、例えばトゥクトゥクの料金300バーツ(約1,370円)が、どれほどの金額か多少理解できるのではないでしょうか?

ぼったくり問題を解決するには「現地の相場を知る」

2022年2月チャトチャックマーケットのソイ

旅行でバンコクに到着し、アレもやりたいココも行きたいと言うはやる気持ちはよく分かりますがちょっと待った!

先ずは近くのコンビニもしくはスーパーで物の値段を見てみましょう。

例えばコカ・コーラ1本。お弁当1個。

それだけでも相場感がある程度つかめると思います。

ちなみにボクが毎日食べているローカルなタイ飯は1食50バーツ(約230円)程です。

トゥクトゥクの料金300バーツ(1,370円)は実に6食分の金額です。

どうですかこれ?タイバーツという貨幣の相場感が変わりませんか?

現地の金銭価格を知るコツも書いています。

 

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ぼったくり問題を解決するには「払った金に頓着しない」

 

ぼったくり問題を解決するには「払った金に頓着しない」

例えば大きなバンコクの市場「チャトチャックマーケット」でお買い物をしたとします。

どれもこれも日本人の目には安く写り、あれこれと買い物をしたくなるもの。

これはバイヤーであるボクも一緒なのですが、ついついやってしまうのが自分が買った物と同じ商品が目に入ると思わず値段を確認してしまう病」です(笑)

疑心暗鬼なんですねぇ。定価のない国ですから尚の事。

これをやって気持ちが良くなることは確率的に低いので止めましょう。

ボクも仕入れた物と同じ商品を目にしても見えなかったことにして通り過ぎています(笑)

あの店のババア!ぼったくりやがって!!キィィィイイイイィ!!!←大体こうなる確率が高いです。

「一度カネを払ったモノはもう見えない物とする」
これだけでも「ぼったくり問題」のストレスが大分減ります。

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2022年2月チャトチャックマーケットのソイ

バンコクのぼったくり問題まとめ

 

ぼったくりに合わない。もしくはぼったくられても気にしない3ヶ条まとめ。

◆現地通貨の相場感を知る
◆日本の物価との比較をやめる
◆一度支払ったお金には執着しない

この3つを心がけることで旅や旅行が楽しくなると思います。

タイには「タムブン(喜捨)」して「徳を積む」と言うのが当たり前の文化になっています。

これは「ある者が無い者に分け与えるシェアする文化」でタイは特にその傾向が強いです。

ボクら日本人は、タイの一般の人達から見ればお金持ちに見えます。

アウェイにお邪魔して楽しませて貰うんだから多少ぼったくられても「喜捨」したと思えば善行ですからとても良いことです。

ちょっとした考え方ひとつで旅行が快適な物になるので、是非アタマに入れてタイを楽しんで下さい。

最後にひとつ。

トゥクトゥクよりタクシーの方が安いです。エアコンも効いてます。快適です(笑)

タクシーの初乗りは35バーツ(約160円)トゥクトゥクの初のりは40バーツ(約180円)です。お忘れなく!

 

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