今さら聞けない「エスニック」の意味|アジアンと混同しがちな人へ

ファッションや料理、インテリアなどでよく見かける「エスニック」と「アジアン」という言葉。

なんとなく似ているようで、実はその意味や背景には大きな違いがあります。

たとえば「エスニック料理」と「アジアン料理」

「エスニックファッション」と「アジアンファッション」などあなたはその違いを正しく説明できるでしょうか?

この記事では、エスニック雑貨店を28年経営している筆者が、実体験と専門的な視点で書いています。

「エスニックとは何か?」

「アジアンとは何が違うのか?」

そんな基本的な疑問から、混同される理由、そしてそれぞれの魅力までを丁寧に解説します。

読み終わる頃には、「なるほど、エスニックとアジアンは全く違う言葉なんだ」と納得していただけるはず。

エスニック雑貨やファッションが好きな方はもちろん、言葉の正しい意味を知って使いたい方にも必見の内容です。

 

エスニックとはどんな意味?

 

 

日本でエスニックと言うと東南アジアを中心とする少数山岳民族の布や身近なタイ料理などを想像される方が多いと思います。

そもそもエスニックとは「Ethnic=民族的」と言う意味を持っています。

例えばタイを代表するモン族やアメリカの先住民族のインディアン。

そして日本に置き換えるとアイヌ民族など全てがエスニックです。
 
欧米ではアジアはもちろんアフリカや南米など異なる民族の伝統文化的スタイルをエスニックと呼びます。

アジアンとはどんな意味?

エスニック(Ethnic)と言う言葉に対しアジアン(Asian)という言葉は混同されがち。

アジアンと言うのは文字通りアジアと言う地域に限定して使われる言葉です。

エスニック同様ファッションだけでは無く音楽や料理など幅広く使われますがその内容はアジア地域限定なのです。

アジアンと言う言葉を使う際は地理的な限定の枠組みの中で語られることを理解しましょう。

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「エスニック」と「アジアン」その意味の違いは?

 

チェンマイのモン族市場入口

日本でエスニックと言うとイメージするのは主に東南アジアやインド。

アフリカや南米などから輸入されたファッションや雑貨類。

またはそのような国の料理を意味します。

エスニックとアジアンは混同されて使われがち。

冒頭でも説明したとおりエスニック(Ethnic)とは「民族的」と言う意味合いが強く先住民族のインディアンや日本のアイヌ民族なども全て含まれます。

その国固有の民族古来の伝統であれば全てが「エスニック」と言う意味を持ちます。これは国を問わず全世界共通です。

それに対してアジアンとは「アジアンファッション」や「アジアン雑貨」「アジアン料理」などエスニックとほぼ同義語で日本では使われます。

しかしアジアンとはその名が示すとおり「アジア地域限定」の呼び方であり南米やアフリカ等は含まれません。

エスニックとは世界共通のその国固有の民族文化全体を指し示しアジアンとはアジア地域限定の民族文化を表す言葉です。

エスニックとアジアンの違いがお分かりいただけましたでしょうか?

例えばアフリカのエスニック色の強カラフルな生地の洋服を指し「エスニックファッション」とは表現しても「アジアンファッション」とは言いません。

しかし東南アジアの少数民族の刺繍生地を使った洋服などは「エスニックファッション」でもあり「アジアンファッション」でもあるのです。

エスニック料理とアジアン料理

 

エスニックと言う言葉はファッションだけではなく「エスニック料理」として使われることも多くなりました。

代表的なものではインドカレータンドリーチキン。

そしてタイのトムヤムクンガパオライス。

ベトナムの米粉を使ったヌードルのフォーなど実際に食べたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

エスニック料理には根強いファンがいて「今日はエスニック料理を食べに行こう!」というような使い方をされます。

この場合のエスニック料理とは「インド料理」「タイ料理」に代表されます。

他にもベトナム料理やバリ料理などアジア各国はもちろん珍しい所ではモロッコ料理やエジプト料理なども含め全てが「エスニック料理」と呼ばれています。

エスニック料理に対しアジアン料理と言う言葉は使われません。

例えばタイ料理を代表するトムヤムクンガパオライスをアジアン料理と言うのは間違いではありません。

しかしその国特有の様々なスパイスや調味料を使うことからエスニック料理と呼ぶ方がしっくり来ます。

 

エスニックインテリアとアジアンインテリア

 

インドの伝統的なブロックプリント

なインテリアとしてインドのブロックプリントやタイの山岳少数民族の生地などを上手に使いベットカバーやマルチカバーとして楽しんでいる方も多いです。

どちらも伝統的なアジアの手仕事でエスニック雑貨やアジアン雑貨と呼ばれる商品を扱うショップには必ずと言っていいほど置いてあるので目にした事がある方も多いでしょう。

こうした布は手軽に手に入ることからエスニックな部屋作りには欠かせないインテリアになっています。

これに対しアジアンインテリアとは主にバリ島などで作られるラタンやウォータヒヤシンスで作られた家具類。

または木製や手すきの紙などを用いたランプなどを指すことが多いです。

 

他にもバリ島や南米の置物。

そしてアフリカンバティックなどを上手に使いインテリアを楽しむことが多く多国籍な空間となるため「アジアンインテリア」と言うよりも「エスニックインテリア」と呼ぶ方がしっくり来ます。

エスニックとアジアンの言葉の意味を理解して使い分けよう

 

例えばタイのモン族のワンピースなどを「エスニックファッション」また「アジアンファッション」と呼ぶのはどちらも正解です。

しかしメキシコや南米ペルーのサラペなどは「エスニック雑貨」であり「アジアン雑貨」とは言いません。

日本人がイメージする「エスニック」とは東南アジアを中心とするカラフルな雑貨やタイダイ染め。

またタイの少数山岳民族を代表するモン族の生地を使った洋服やバッグなどです。

そう言った東南アジア地域原産の洋服や雑貨はエスニックでありアジアンでもありますがアフリや南米などに代表される布や雑貨はアジアンではなくエスニックと呼ぶのが正しい使い方です。

上記は料理にもインテリアにも当てはまります。

エスニックとアジアンの言葉の違いを理解しよう!まとめ

 

インドのブロックプリント工房

エスニックとアジアンの言葉の違いはお分かりいただけましたでしょうか?

どちらにせよその国独自の伝統文化を楽しむ事に変わりはありません。

ガネーシャではインドやネパール。

そして日本で人気のモン族を代表とする少数山岳民族の多いタイなどアジア各国にバイヤー自らが出向きます。

そしてエスニックファッションやカラフルなアジアン雑貨をお楽しみいただけますよう直接現地より買い付けております。

エスニックやアジアンの言葉の意味の違いを十分理解した上で他国の文化をお楽しみ下さい。

 

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