アジアを自由に飛び回るエスニック雑貨屋の面白仕入れ旅日記!

インド旅行は危険じゃない!雑貨バイヤーが伝えるたった5つの注意点

飛行機から見る夕焼け

「旅人の憧れ」と言っても過言ではないインド。

いつかはその大地に降り立ち旅をしてみたい!

インドの旅行はハードルが少し高めと言うかアジアの国の中では難易度がナンバーワン。

アジアの中では決して治安の良い国とは言えないかもしれません。

しかし凶悪犯罪に巻き込まれることは稀で詐欺や置き引きと言った軽微な犯罪が大多数です。

そしてそのほとんどは旅の常識とも言うべき簡単な5つの注意点を守れば十分防げるものなのです。

ボクは仕事柄インドに20年以上通いインド人の知り合いも沢山います。

その経験から注意するべき点をまとめてみました。

旅の基本と言うべき5つの注意点を守るだけで無用なトラブルから身を守れます。

このブログが皆さんのインドへ踏み出す第一歩の助けになれば嬉しいです。

インドは本当に危険なのか?

インドのインディラ・ガンジー国際空港

インドが本当に危険な国なのか?

ボクの20年を超えるインド仕入旅の経験から先に結論を書くと「インドは危険な国」ではありません。

先ず基本として外務省の海外安全に関する情報ページを確認しましょう。

外務省によると危険度は最低の「レベル1十分注意」です。

ただしインドは広くデリーなどの都市部ではレベル1の危険度ですが紛争地帯であるカシミールなどは「レベル4退避勧告」が出ています。

またインドに向かう際は先ず旅のルートが安全なのかどうか外務省のページで確認して下さい。

インドは現在も戦時下の国であると言うことをくれぐれもお忘れなく。

外務省海外安全情報のページはこちら>>>

それではインドを旅する上で欠かせない5つの注意点を書いていきます。

インド旅行をお考えの方は最後までお付き合い下さい。

1.インドを旅する上で海外旅行障害保険は必須

インドの入国書類
 
親方
ボクはインドで倒れ入院したことがあります。経験者の言うことは絶対です。特に口に入れる物には十分注意して下さい!!

最重要事項なので一番最初に書きます。

海外旅行傷害保険は絶対に必須です!

数年前デリーで身体が動かなくなり食事も食べられなくなって入院したことがあります。

ハッキリした原因は分かりませんでしたがインド旅行の環境は過酷です。

このときの入院費用は4日間で26万円程の請求でした。

無理な移動を続けて疲れが出たり慣れない不衛生な食事でお腹を下すなんて言うのは日常茶飯事。

もっと深刻な病気や事故の引き金はそこら中に転がっています。

インドに20年以上通うボクでさえ必ず海外旅行傷害保険に加入して行きます。

キャッシュレスなので現金での支払いは発生しないどころか電話一本で通訳の現地のスタッフが来てくれます。

クレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険で十分でしょ!?

そう考えている方は考えを改めて下さい。

保険を使う必要性があるということは

自分の身に何か良くないことが起きている時です。

 言葉に自身がない方は特にそうですがインド旅行期間中を網羅する海外旅行傷害保険に絶対に加入して下さい。

また自分が旅をするルートに海外旅行傷害保険と提携する病院の有無を確認。

その街にない場合は最寄りの病院がどこか常に把握しておくことをおすすめします。

肝心の海外旅行保険に加入したとしてもいざという時に直ぐに連絡出来るよう保険会社の連絡先や連絡方法は必ず確認しておきましょう。

繰り返しになりますが「海外旅行保険えお使う時はあなたの身に何かしらトラブルが起こった時」です。

その時になって慌てないようしっかりと準備しておいて下さい。

インドの旅は決して危険ではありませんが狂犬病や食当たりを始め交通事故などのアクシデントの確率は日本の比ではありません。

いざと言う時のために自分の身を守れるのがインドへ向かうための最低条件です。

 
親方
ボクがインドで倒れた時はヘルプデスクに電話一本で日本語が出来るスタッフが宿まで飛んで来て提携する病院まで連れて行ってくれました。クレカの付帯保険ではこうは行きません。
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2.口に入れるものには細心の注意を

インドの屋台

路上の食べ物は厳禁

インドは日本に比べると衛生状況が非常に悪いです。

インド旅行が初めてという方は屋根と壁がある場所で食事を摂って下さい。

つまり路上で売っている様な食べ物はどんなに美味しそうに見えてもむやみに口に入れてはいけません。

なにしろ口に入れる食べ物に細心の注意を払いましょう。

それがインド旅行を楽しむ最大のコツです。

水道水は絶対に飲んではいけません。

インドに慣れていない方は歯磨きやうがいなども同様でミネラルウォーターを使うのが良いでしょう。

レストランで生野菜を頼むのも危険です。

その野菜を洗っている水が問題だったりします。

火が通ったものを食べるようにしましょう。

また飲み物に入っている氷も盲点です。

その氷。

どんな水から作られたのか分かったもんじゃありません。

これはタイなどの東南アジアでもそうですが意外と氷でお腹を壊す方が多いです。

インド旅行時に最大限の注意を払うのが食べ物です。

体調を崩した瞬間にインド旅行を楽しむどころかベッドでもしくは便座を抱いて過ごすことになりかねるので本当に注意して下さい。

3.詐欺師に注意

日本語で話しかけてくるインド人は全員詐欺師

その位の意識でOKです。

インドの人は好奇心旺盛でとてもフレンドリー。

悪い人ばかりではなくただ単に好奇心から日本語を学び日本人を見ると声をかけてくる親日家の良いインド人も沢山います。

それでもインド旅行が初めてという方は良い人の中に混じっている悪いインド人。

つまりはババを引いてしまう確率がグンと上がることを忘れてはいけません。

インド人独自のしつこさや言葉の問題からついつい言いなりになってしまい悪徳旅行代理店で軟禁状態などと言うケースは良く聞く話です。

気付いた時には出入り口を塞がれなにかしら契約をするまで旅行会社から出してもらえないなどと言う話はそこら中に転がっています。

正しい対処法としては以下の2点です。

完全に無視をして一切応じない。

決して立ち止まらず足早にその場から立ち去る。

鼻をあかしてやろうとかやり込めてやろうとか自ら危険に飛び込むようなマネはNGです。

そこはインドという外国でアウェイだと言うことを忘れずに見ず知らずの人には最大限注意しましょう。

今でもニューデリー駅に出没する詐欺師に注意

ニューデリー駅で列車を待つ男

インドを旅する時にトライしたいのが列車での移動。

飛行機と違いノロノロとインドの大地を進む列車はなぜかしら特別な魅力があります。

そこで注意して欲しいのがニューデリー駅に居る詐欺師連中です。

駅構内に入ろうとすると駅員を装ったオトコにおもむろに声を掛けられます。

「ミスターどちらまで?チケットは持っている?」

持っていると伝えるとこう返されます。

「その列車は事故で運休になった。違うチケットを手配して上げるから付いて来なさい」

えっ!そうなの!?

そう思ったらもう8割方インド人の詐欺師に引っかかったも同然です。

実際に付いていって見るとチケットカウンターの横にひとつだけ置かれた椅子にオトコが座っています。

正規のチケットカウンターはガラスの仕切りがありそれらしいですが並ぶカウンターの横に椅子に座ったマヌケなオトコです(笑)

正常な判断力があればと言うか日本であれば絶対に引っかからないはずなのにインドマジックが効いてしまいインド人詐欺師の言いなりになってしまう人が後を絶ちません。

すぐ隣の正規のチケットカウンターでチケット見せ聞くだけで全て解決するのですが言葉が不自由な方はそれもままなりません。

この列車は動いてますか?

「えぇ。問題なく動いています。予定通り6時50分にニューデリー駅に到着します」

たったこれだけの事なのですがインド人の押しの強さと複数人で仕掛けてくる詐欺行為でウソをウソと見抜けなくなってしまいます。

ニューデリー駅を利用する際は十分注意して下さい。

4.動物には絶対に触れない

デリーのメインバザールパハールガンジ

インドの街には沢山の動物がいます

笑っちゃうほど色んな動物がいます。

代表的なのはやはり野良牛でしょうか?

神様の乗り物なのに八百屋の店先の野菜をくすねて棒で叩かれたりしています(笑)

他にも野良犬。サル。ヤギ。ニワトリ。リス。

日常的に普通に目にするのでカワイイ動物などを見かけると無意識に手を出してしまいがち。

それ!ちょっと待ったー!!

狂犬病←最悪命に関わります。

サルなども同様でとてもすばしこいので近づかないのが危険を回避するコツです。

万が一犬に噛まれたり猿に引っかかれたりしたら全てを後回しにして直ぐに病院へ

インド旅行の常識なので絶対に忘れずに。

5.物乞いへの対応

空港から出た瞬間に物乞いと対峙します

インド旅行で常に付いて回る物乞への対応。

それは空港を出てタクシーに乗り宿へ向かう路上から始まります。

赤信号でクルマが止まるとどこからともなく物乞いがやって来ます。

片目が潰れたオトコ。

腕の無い老婆。

痩せこけた赤ん坊を抱いた女。



額と口に何度も手をやり施しを求めタクシーの窓を叩いてきます。

インドに無事入国した開放感からうっかりタクシーの窓を開けっ放しで風に吹かれたりしてはいけません。

トラブルの元になります。

物乞いについて知っておいて欲しいこと

インドの物乞いはそれ自体がビジネスとして成り立っています。

例えわずかなお金を渡した所でそのお金は手元に残ることはなく胴元に吸い上げられて行きます。

どう対応すれば良いのか

それはあなた自身で決めなければなりません。

まるっきり無視するのか。

それとも状況に応じて小銭を渡すのか。

どちらでもあなた次第なのです。


目を覆いたくなるような姿の人間が目の前に立ちバクシーシ(お恵みを)と何度も懇願された時無視するもお金を渡すのも自由です。

ただし先に上げたことを忘れずに。

物乞いはビジネスとして成り立っておりお金は彼ら彼女らの手には残りません。

物乞いへのボクの対応の仕方

ボクはお金は渡さず食べ物を渡すのが基本です。

そうすれば必ず物乞いの口に入るのです。

それとて先を急ぐ仕入れ旅ですから時間のある時に限りますが。

物乞いのバクシーシの意味

「どうかお恵みを」と受け取られる事が多いインド旅行の最中に何度も耳にする言葉。

実は「喜捨」と言うのが正確な意味です。

持っている者が無い者にほどこす。

喜んで捨て徳を積む。


そんな意味合いです。


ボクはエスニック雑貨屋と言う仕事柄長い間インドのお陰でご飯を食べています。

仕入れの最終日。

今日でインドに別れを告げる。

そんな日は全てを知った上で出会った物乞いにポケットの小銭を喜捨したりしています。

インドに対するお礼の気持ち。

インド旅行を無事終えられる感謝の気持ち。


それもまた物乞いに対する対峙の仕方です。

どれが正解と言う事はありません。

常に問われているのは自分の心のあり方です。

インド旅行はやめたほうが良いのか?

ボクは今この文章をインドのデリーで書いています。

インドを旅するということは皆さんが想像するよりずっと大変です。

では「インド旅行はやめたほうが良いのか?」と言えばそうでもありません。

毎日起きるトラブルを「そんなこともあるよね」と受け流せるだけのココロの余裕があるかどうか。

ポイントはその一点につきます。

インドを快適に旅するために一番大事なことはスケジュールに余裕を持つこと。

インドで起こる全てのことは思い通りに物事が運ばないと考え時間に余裕を持って下さい。

そうすれば好奇心旺盛で人懐こいインド人に対する態度も自ずと変わります。

インドという国を形作るインド人の魅力に気がつけばインドの旅は何倍も楽しくなります。

インドを旅したいと考えている全ての方に向けて

インドのインディラ・ガンジー国際空港

インドはエネルギッシュでエキサイティングでとても魅力的な国です。

「インドに行く」それだけで一大事。

周りの方はきっと心配することでしょう。

もしかするとインドに行くことを全力で止められるかも知れません。


インドは行く所ではなくて呼ばれて行く場所。

よく耳にする言葉ですがボクもそう思います。

あなたが行きたいと思った時がインドに呼ばれている正にその時なのです。


インドは決して危険な国ではありません。

ここまで書いてきたようなインド旅行の常識を知ればあなたの身が危険に晒されることはありません。

幾ばくかのお金とパスポートを握りしめバックパックを背負ったら気合を入れて旅立ちましょう。

「エキサイティング・インディア」とはよく言ったものでそのエネルギーに満ち溢れるインドの人々の暮らしぶりを是非自分の目で確かめて下さい。

最後にこんな言葉をインドを目指す方に贈ります。

地球の歩き方に書かれているインド旅行の心構えです。

名文ですので是非ご一読

インド。それは人間の森。木に触れないで森を抜けることができないように、人に出会わずインドを旅することはできない。インドにはこういうたとえがある。

深い森を歩く人がいるとしよう。その人が、木々のざわめきを、小鳥の語らいを心楽しく聞き、周りの自然に溶け込んだように自由に歩き回れば、そこで幸せな1日を過ごすだろう。

だがその人が、例えば毒蛇に出会うことばかり恐れ、歩きながら不安と憎しみの気持ちを周りにふりまけば、それが蛇を刺激して呼び寄せる結果になり、まさに恐れていたように毒蛇に噛まれることになる。

インドは「神々と進行の国」だと言う。また「喧騒と貧困の国」だとも言う。だが、そこが天国だとすれば、僕たちのいるここは地獄なのだろうか?

そこを地獄と呼ぶならば、ここが天国なのだろうか?インドを旅するキミが見るのは、天国だろうか地獄だろうか?

さあ、いま旅立ちの時。インドはキミに呼びかけている。「さあ、いらっしゃい!私は実はあなたなのだ」

インド旅行中バックパックに放り込んだ地球の歩き方を引っ張り出しては薄暗いゲストハウスで。

ノロノロと進むローカル列車の中で。

何度も噛みしめる様に読んだ文章です。

地球の歩き方を旅の相棒にしてあなたもインドに旅立ちましょう!

インドはいつだって全てを受け入れてくれる場所です。

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