アジアをバックパックで旅してきた人が、初めてイスタンブールを訪れると驚きます。
理由は物価の高さと、英語が通じにくいこと。
トルコリラは暴落していますが、宿泊費や食事代はアジア諸国の数倍です。
低予算での個人旅行者には、計画が崩れやすい街。
この記事では、1日5,000円で旅した経験か以下の点について解説します。
・安く泊まれるホテルの探し方
・食費を抑える方法
・効率的な移動手段
節約派の旅行者が、イスタンブールを楽しむためのリアルな現地情報です。
下記の記事はイスタンブールでトコジラミにやられた体験談。
旅する方はご一読ください。
低予算の個人旅行者に厳しい理由

イスタンブールが低予算の個人旅行者にとって厳しいと言う最大の理由は物価の高さです。
トルコリラの暴落により一見お得だと勘違いしてしまいがちですが、インフレが進み軒並み値上がり。
バックパックを背負い少ない予算でアジアを周り、イスタンブールに入るとその物価の高さに驚きます。
イスタンブールが低予算の個人旅行に向いていない理由は大きく分けて以下の3つ。
1.トルコリラ暴落でも現地の物価は高い
バックパックを背負い少ない予算で海外旅行を考えている方は相当に厳しい国です。
後ほど詳しく書きますが旅行のの軸となる「ホテル」と「食費」がアジアの比ではありません。
ネットに落ちているトルコの情報を見るとお得に旅行をしている情報が散見されます。
しかしそれは古い情報なので鵜呑みにしないように注意しましょう。
ネットで情報を集める際はGoogleの検索結果を「1年以内」などにして最新の情報を集めて下さい。
個人のブログ記事などは特に更新日時に要注意です。
英語が通じにくい

これは空港から市内に向かうシャトルバス内から感じました。
空港から市内に向かう12番のシャトルバスは1,500円程度。
降りたいバス停を周りの乗客に聞いてもギリギリ英語の会話が出来るかどうかのレベル。
これが旧市街のホテルとその近辺では殆ど英語が通じないと思って下さい。
簡単な英語も通じないとなると、低予算の個人旅行者にはかなり厳しい環境です。
タイなどのバンコクを離れると英語が全く通じなくなったりします。
そんな時便利だと思ったのは「指さし会話帳」
Google翻訳でも構いませんが、その場限りでアタマに単語が残ることは先ずありません。
トルコ語の指さし会話帳を毎日使い、少しでもトルコ語を話せるようになると格段に旅行が楽になります。
移動が大変
イスタンブールにはアジアのトゥクトゥクのような手軽に乗れる簡易的な乗り物は無し。
タクシー料金も高いので先ず使うことはありません。
トラムと呼ばれる路面電車が主な移動手段となりますが、ここでもまた英語が通じにくいという問題があります。
それから空港からバスで市内に向かう方は、バス乗り場でイスタンブールカードと言う公共の乗物に使えるチャージ式のカードが売られています。
ボクも購入するかどうか迷ったのですが、1ヶ月程度の滞在予定と係員に伝えると買っておいた方が良いとのアドバイスだったので購入しました。
結果、市内を移動する際に使うトラムの乗車時に大活躍。
空港から市内へのバスの支払いにも使えるので、個人旅行者は購入しておくことをおすすめします。
それからイスタンブールの旧市街は坂道が多く普段歩き慣れていない人は相当堪えます。
足元はオシャレな靴ではなく歩きやすいスニーカー必須です。
イスタンブール個人旅行での予算
旅の予算の軸となるのはホテルと食事。
そして移動方法。
毎日のことなのでここが決まれば自ずと予算が決まります。
ボクのイスタンブールでの旅の予算は全て込みで1日5,000円を目安にしました。
仕事なので観光地の入場料などは含まれません。
同じような予算でイスタンブール旅行を考えている方は参考にして下さい。
イスタンブール旧市街の低予算のホテル

先ず旅行の軸となるホテル。
グランド・バザール周辺の旧市街では、一泊2,000円以下だとドミトリーしか選択肢が無く2,000円から3,000円程度でやっと狭い個室です。
それもホテル予約アプリでは殆ど見かけません。
ロケーションを決めて足で探すのが一番。
ボクが最初に泊まったホテルは、ガラタ橋から徒歩10分程のFERAH OTEL一泊約2,700円(2024年10月)
※ホテルの料金は時期により変動します。
口コミは8.3と評価の高いホテルです。
旧市街のこの立地でのシングルとしては格安のFERAH OTEL。
隣にスーパーも有りこのFERAH OTELのある通りは非常に便利です。
イスタンブール旧市街を拠点に考えている方は、先ずFERAH OTELに一泊分予約をしてからロケーションを確認し自分の足で探しましょう。

部屋もご覧の通り清潔感がありますが狭いです。
エアコンはないので夏場はおすすめしません。

グランドバザールから1キロほどのFERAH OTELの立地は良く予算を抑えたい個人旅行者向きのホテルと言えます。
ホテルは寝るだけの場所と割り切った個人旅行者にはおすすめです。
Wi-Fiはロビーのみ。共同トイレ・シャワー。
イスタンブール旅行低予算の食事

ボクが食事の軸としたのはトルコの大衆食堂ロカンタ。
大衆食堂とは言え物価が高いので、上記の2皿プラス水で140リラ約610円。
画像右のパンは無料です。
個人旅行者のロカンタの食事のコツは、一人前ではなく半分にしてもらうこと。
「ヤルム(半分)」と言うトルコ語を覚えて下さい。
1人前では量が多すぎるし高くつきます。
半分に出来る料理とそうでない料理がありますが、画像はどちらも半分盛り(ヤルム)にしてもらったものです。
イスタンブールの酒事情

トルコはイスラム国家としては珍しくお酒に寛容な国です。
ビール500缶一本72リラ約320円。
これは酒屋で直接買った価格でちょっとしたレストランで飲むと3倍はします。
ボクは毎晩晩酌をするので外飲みは控えホテルの部屋飲み。
1日5,000円の予算と書きましたが、これには晩酌用の500缶3本が含まれます(笑)
お酒を飲まない方は、ベースになる予算が1日4,000円程度と考えもらってOKです。
またトルコはワインの産地でもあり150リラ約660円でフルボトルが売られています。
スーパーでツマミを揃え酒屋で酒を買いホテルの部屋飲み。
これが一番安上がりです。
イスタンブールは個人旅行者にめっちゃ厳しい!まとめ
トルコリラは暴落しているが物価は高い。
ここ数年で家賃も2倍3倍に値上がりしていて、それと同時に全ての物価が上がっています。
もう少しトルコの経済が落ち着き、物価が安定するまで待つのが得策かもしれません。
それでも低予算でイスタンブール旅行を考えている方は、ここまで書いて来た内容を是非参考にして下さい。
イスタンブールの街の印象は、危険な匂いは全く無く街自体は非常に魅力的です。
街の雰囲気を感じるには低予算のイスタンブール旅行でも十分。
是非イスタンブールを訪れてみて下さい。
また、イスタンブールからエジプトは飛行機で2時間程度。
エジプトを目指す方はあわせてどうぞ。
エスニック雑貨バイヤーとして28年間アジアを旅し、今回始めてエジプトに個人旅行者として入国しました。実際に街を歩き感じたことは、個人旅行者にはやや難易度が高めと言うことです。旅慣れている方は個人旅行でもそれなりに楽しめるでしょう[…]