アジアをバックパックで旅してきた人が、初めてイスタンブールを訪れると驚きます。
理由は物価の高さと、英語が通じにくいこと。
トルコリラは暴落していますが、宿泊費や食事代はアジア諸国の数倍です。
低予算での個人旅行者には、計画が崩れやすい街。
この記事では、1日5,000円で旅した経験から次の点について解説します。
・安く泊まれるホテルの探し方
・食費を抑える方法
・効率的な移動手段
節約派の旅行者がイスタンブールを楽しむためのリアルな現地情報です。
イスタンブールは物価が高い?低予算旅行者が驚く理由
イスタンブールが低予算の個人旅行者にとって厳しいと言う最大の理由は物価の高さです。
トルコリラの暴落により一見お得だと勘違いしてしまいがちですが、インフレが進み軒並み値上がり。
バックパックを背負い少ない予算でアジアを周り、イスタンブールに入るとその物価の高さに驚きます。
ネットに落ちているトルコの情報を見るとお得に旅行をしている情報が散見されますが、それは古い情報なので鵜呑みにしないよう注意しましょう。
情報を集める際はGoogle検索を「1年以内」に絞って最新の情報を確認するのがおすすめです。
バックパッカーが苦労する3つの壁
1. 宿泊費が高い
旧市街(グランド・バザール周辺)では1泊2,000円以下はドミトリー、2,000〜3,000円でやっと狭い個室が見つかるレベル。
それもホテル予約アプリではほとんど見かけません。
ロケーションを決めて足で探すのが一番。
ボクが最初に泊まったホテルは、ガラタ橋から徒歩10分ほどの FERAH OTEL
・1泊約2,700円(2024年10月)
・口コミ8.3と評価の高いホテル
・旧市街のこの立地でのシングルとしては格安
・隣にスーパーもあり便利な立地
・Wi-Fiはロビーのみ、共同トイレ・シャワー
部屋もご覧の通り清潔感がありますが狭いです。エアコンはないので夏場はおすすめしません。
部屋はコンパクトですが整頓されていて快適でした。
グランドバザールから1キロほどの立地で、予算を抑えたい個人旅行者向きのホテルです。
2. 食費が高い
ボクが食事の軸としたのはトルコの大衆食堂ロカンタ。
・物価が高いので2皿+水で140リラ(約610円)
・パンは無料
・一人前ではなく「ヤルム(半分)」にしてもらうと節約できる
半分にできる料理とそうでない料理がありますが、画像はどちらも半分盛り(ヤルム)にしてもらったものです。
3. 交通がやや複雑
イスタンブールにはトゥクトゥクのような手軽な乗り物はなし。タクシー料金も高め。
トラム(路面電車)・バス・フェリーが主な移動手段です。
空港から市内に向かうバス乗り場で売られているイスタンブールカード(チャージ式IC)は、空港バスや市内交通に使えるので必ず購入をおすすめします。
結果、市内を移動する際に大活躍しました。
旧市街は坂道が多いので歩きやすいスニーカー必須。
おしゃれ靴は疲れます。
英語が通じにくい問題と対策
空港から市内に向かうシャトルバスで、降りたいバス停を周りの乗客に聞いてもギリギリ英語が通じるかどうか。
旧市街のホテル周辺ではほとんど英語が通じません。
・Google翻訳や指さし会話帳を活用
・何度も同じ単語を使って覚える
少しでもトルコ語を話せるようになると格段に旅行が楽になります。
1日5,000円で旅した費用内訳
ボクのイスタンブールでの旅の予算は全て込みで1日5,000円(観光地の入場料は除く)
・宿:FERAH OTEL 2,700円
・食費:ロカンタ2皿+水 610円
・交通:イスタンブールカード
・酒:ビール500缶×3本 約960円
・合計:約5,000円/日
※お酒を飲まない方は4,000円程度も可能
節約と安全の両立(トコジラミ注意)
安宿で一番怖いのは清潔度です。
特にトコジラミ(南京虫)は価格以上に旅を台無しにします。
・宿レビューに「bedbug」の記載がないか確認
・ベッド縫い目や木枠に黒い点(糞)や虫がいないかチェック
・荷物は床に直置きせず、ビニール袋やスタッフバッグに入れる
体験談(イスタンブールで被害):トコジラミ被害の実録レポート
まとめ|物価は高くても工夫すれば楽しめる
トルコリラは暴落しているが物価は高い。
ここ数年で家賃も2倍3倍に値上がりしており、全ての物価が上がっています。
それでも低予算でイスタンブール旅行を考えている方は、ここまで紹介した内容をぜひ参考にしてください。
危険な雰囲気はなく、街自体は非常に魅力的。
街の雰囲気を感じるには低予算でも十分楽しめます。
ぜひイスタンブールを訪れてみてください。
◆関連記事
海外旅行中に突然出会った南京虫(トコジラミ)イスタンブールの安宿で刺され、体中が腫れあがるほどの激しいかゆみに苦しみました。初めは原因が分からず戸惑いましたが、調べてみると南京虫による被害と判明。この記事では、実際に体験した南京[…]
海外旅行の準備で持ち物に悩みますよね。つい荷物が増えてしまう人も多いはず。でも、本当に必要なのはシンプルです。28年の海外旅経験を持つエスニックバイヤーのボクが強くおすすめするのは、「耳栓」と「アイマスク」。飛行機では周囲の騒音や光が睡[…]
エスニック雑貨バイヤーとして28年間アジアを旅し、今回始めてエジプトに個人旅行者として入国しました。実際に街を歩き感じたことは、個人旅行者にはやや難易度が高めと言うことです。旅慣れている方は個人旅行でもそれなりに楽しめるでしょう[…]