28年にわたりエスニック雑貨の買い付けを続けてきたボクが、インドで出会った魅力あふれる雑貨やお土産の中から、本当におすすめできる10品を厳選しました。
インド雑貨は色彩豊かで伝統と手仕事が息づく一品一品が魅力ですが、初めての方はどこで何を買えばいいか迷いがち。
この記事では、プロの目線から失敗しない買い物のコツも合わせてお伝えします。
インド旅行を計画している方や、個性的なお土産を探している方に必見の内容です。
ぜひ参考にして、素敵なインド雑貨ライフを楽しんでください。
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インド雑貨の魅力とは?
色鮮やかな色彩と手仕事の温もりが魅力のインド雑貨。伝統的な技法や素材を使いながらも、現代の暮らしにも馴染むデザインが多いのが特徴です。
例えば、細かな手彫りの金属細工や、天然染料を用いた布製品、繊細な刺繍やビーズ細工など、一つひとつに職人のこだわりが詰まっています。
インド雑貨は見た目の美しさだけでなく、使うほどに味わいが深まるものも多く、長く愛用できるのも大きな魅力です。
また、多彩な地域ごとの伝統工芸があり、地域ごとに異なる個性も楽しめるのがインド雑貨の醍醐味です。
プロの雑貨バイヤーが教えるインド雑貨の選び方
長年インド各地を巡ってきた私だからこそ知っている、失敗しないインド雑貨の選び方をお伝えします。
本物の手仕事を見極めるポイント
まず大切なのはインド雑貨の最大の魅力「手作り感」です。
均一すぎる仕上がりは工場生産の可能性が高く、味わいが薄くなりがちです。
職人の手による微妙な凹凸や色ムラは逆に味として捉えましょう。
素材の質に注目する
天然素材が多いのもインド雑貨の魅力。
木製なら軽さと手触り、布製品なら織り目や染めの鮮やかさをチェックしてください。
安価な合成素材は見た目が似ていても耐久性や使い心地に大きな差があります。
現地の信頼できる店や職人から買う
市場や路上だけでなく、地元で評判の良い工房やお店を訪ねるのも大事です。
ボクらプロの雑貨バイヤーは、現地で信頼できるパートナーを作り、直接仕入れています。
これにより価格と質のをキープしています。
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インドで買うべき雑貨&お土産10選
定番から通好みのものまで、現地
バイヤーが厳選したおすすめのインド雑貨&お土産10点をご紹介します。
1. ブロックプリントの布製品
インド北部ラジャスタン州の名物。
世界中のファンを魅了し続けるインドを代表するテキスタイルです。
ハンドプリントの優しい風合いが魅力ですが、現在はシルクスクリーンプリントの安価な生地が出回っています。
購入の際には十分注意して下さい。
2. カンタ刺繍の布小物
ベンガル地方発祥の刺し子風手刺繍。
こちらも根強いファンがいます。
一点モノが多く、ポーチやクッションカバーなどバリエーションが豊富。
手仕事感のある歪みこそ味なのです。
3. ハンドペイントの木製雑貨
象やラクダのモチーフが描かれたジュエリーボックスなどが人気。
彩色の細やかさで職人の腕が分かります。
4. 銅や真鍮の食器・仏具
小さなガネーシャの置物から食器まで。
インドの伝統と実用性を兼ね備えた逸品です。
5. インド綿のルームウェアやパジャマ
軽くて肌ざわりの良いインド綿は日本でも人気です。
暑い気候にぴったりのゆったりシルエット。
6. チャイグラス&ホルダー
屋台で使われるチャイグラスは、レトロ感が魅力のインテリア小物にも。
まとめ買い向き。
7. スパイスセット
料理好きには外せない一品。
現地のスパイスマーケットで好みに応じてブレンドをオーダーするのも通な楽しみ方です。
8.アーユルヴェーダ石鹸やオイル
ニームやサンダルウッドなど天然素材を使ったケア商品。
香りと成分表示のチェックは忘れずに。
9. ビンディ&民族アクセサリー
おでこに貼るビンディは色柄豊富でバラマキ土産に最適です。
金属やガラスのインドらしいバングルやネックレスも要チェック。
10. ミラーワーク&刺繍のバッグ
グジャラートやラジャスタン地方の民族工芸。
中でもミラーワークが人気で、コーデのアクセントに最適。
バイヤー直伝!値段交渉のコツとNGワード
インドのマーケットは、交渉があってこそ“本番”です。
雑貨バイヤーとして28年間、インドの大小問わずさまざまなマーケットを歩いて来ました。
その経験から初心者でも楽しく、そして損をせずに買い物を楽しめるテクニックをお伝えします。
値段交渉は「会話」と思うこと
インドの商人たちは実に話し好き。
交渉は単なる駆け引きではなく、彼らにとっては“おしゃべりの延長”。
「Where are you from?(どこから来たの?)」などと聞かれたら、まずは笑顔で答えて会話を楽しみましょう。
相手に好印象を与えると、それだけで価格が下がることもよくあります。
最初の提示価格は観光客価格。焦らず落ち着いて
インドのバザールでは、観光客と見るや「倍以上」の値段を提示されるのが通例です。
でも焦らなくて大丈夫。
心の中で「これはスタート価格だ」と捉えましょう。
目安としては、最初の価格の50%〜60% から交渉開始がおすすめです。
たとえば「このバッグ800ルピー」と言われたら、「400ルピーなら買いたい」と返すと、そこから現実的なラインへ落とし込まれていきます。
絶対に避けるNGワードとは?
交渉中に気をつけたいのは、「これは高すぎる!」「観光客だからってふっかけてるでしょ?」といった 相手を責める発言。
インドではプライドを重んじる文化があり、店主の機嫌を損ねると一気に交渉決裂なんてことも。
代わりに、「ちょっと予算が足りないんだ」「もう少し安かったら助かる」と、柔らかい表現で交渉するとスムーズです。
「まとめ買い」「午前中」「閉店前」これが狙い目
買いたいものが複数ある場合は、「これとこれを買うから、いくらにできる?」とまとめ交渉が有効。
また、午前中は“最初の客”を重視する風習があり、特別価格を引き出せることも。
逆に、閉店間際も売り切りたい心理で交渉が通りやすい時間帯です。
インドでのお土産選びで失敗しないための注意点
インドでのお土産探しはとても楽しい体験ですが、同時に注意も必要です。
市場やバザールでの買い物には、日本とは異なる文化や商習慣があるため、ちょっとした油断が「失敗」に繋がることも。
ここでは、28年の雑貨バイヤーとしての経験から、トラブルを避け、気持ちの良い買い物をするためのポイントをご紹介します。
1. 質のバラつきに注意
インドの雑貨は手作りが多く、そこが魅力でもありますが、同じデザインの商品でも個体差が大きいのが実情です
。縫製が甘い、塗装ムラがある、破損している…といったことも。
必ず自分の目で見て、手に取って確かめることが大切です。
特に布製品や陶器は、状態の良し悪しがはっきり分かれます。
2. 値段=品質とは限らない
「高ければ良いもの」「安いものはダメ」とは一概に言えないのがインド市場の特徴。
時には観光客向けに値段だけ吊り上げられた“見せかけ”の商品もあります。
値段ではなく、「作り」「素材」「仕上げ」を基準に判断するよう心がけましょう。
3. ブランド名や原産国表示に要注意
バザールやローカルショップでは、有名ブランドや“Made in India”をうたう商品が売られていることがありますが、コピー品や輸入品であることも珍しくありません。
「せっかくインドで買うならインドらしいものを」と考えるなら、実際に職人の手で作られたハンドクラフト商品を選ぶのが間違いなしです。
4. クレジットカード使用の際は要確認
最近ではクレジットカード対応の店舗も増えていますが、まだまだ現金決済が基本です。
また、カード対応と表示されていても、通信環境や端末の都合で使えないことも。
カードを使う際には「使える?」と事前確認をし、できれば現地通貨を十分に用意しておくと安心です。
5. 商品の包装と持ち帰り方法
インドの市場では、購入した商品を簡易な新聞紙や薄手の袋で渡されることが多く、壊れやすいものは自分で梱包し直す必要があります。
特に陶器やガラス製品、香水瓶などを買った場合は、ホテルに戻ったらタオルや衣類を活用して丁寧に包むのがベター。
飛行機での移動を考えると、壊れやすいものは機内持ち込みにするのも一つの方法です。
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