エレキギターは性別も年齢も関係なく一生楽しめる趣味のひとつです。
実際にこの記事を書いているボクもギター歴が40年を超えています。
少しでもエレキギター初心者の方のお役に立てればと思い初心者向けのエレキギターの選び方を書きました。
どんなエレキギターを選べば良いのか分からない初心者の方は是非参考にして下さい。
ボクは14歳でエレキギターに出会いローリング・ストーンズやビートルズなどのロックミュージックを知り彼らが影響を受けたインドに辿り着き「エスニック雑貨屋」を生業にするようになりました。
それもこれもエレキギターを通して様々な音楽に触れて来たからこそと言えます。
好きな音楽を聞くと言うのはそれだけでも心地の良いものですが実際に自分でエレキギターが弾けるようになると音楽の楽しみは方は何百倍にも大きくなります。
この記事が皆さんのギターライフのきっかけになれば嬉しいです。
「水曜どうでしょうのテーマ」をアドリブで弾いてみた
文字だけでさも分かってる風にテキトーなことばかり書いても記事に信憑性が無いかと思い先ずは弾いてみました。
日曜日の昼下がりビールを2本ほど飲んで良い気分で鳴らしてます(笑)
ところでこの白のテレキャスターの価格はいくらだと思います?
なんと7,200円です(笑)
アンプは12,000円程で買ったVOXのMINI3-G2と言うミニアンプです。
電池でも鳴らせるのでクルマに積んでおいても良さげですね。
マイクも接続出来るのでまわりの迷惑にならない環境であればキャンプやグランピングにエレキギターやエレアコと一緒に持ち出すと楽しいアンプです。
ギター本体とアンプ。
そして弦などの小物を合わせてもトータル2万円弱の買い物なので正に初心者向けのセットと言うことになります。
後ほど詳しく書きますが最初はこれで十分なのです。
お題は大好きな「水曜どうでしょう」のあのオープニングのテーマ曲をアドリブでアレンジしたもの。
2万円もしない初心者向けのエレキギターセットですがちゃんとテレキャスターらしいトーンも出ていて中々に良い感じ。
ちなみに弦は1セット300円ぐらいの韓国製(笑)
これから書いて行きますが「ギターは見た目で選ぶ」そして「安いギターで十分」納得していただけるかと思います。
エレキギターの選び方!一番大事なのは見た目で選ぶ!!
初心者が最初の1本を選ぶのは中々に難しいものです。
初心者の方違いが分からずどれを選べば良いのかさっぱり分かりませんよね?
ギター歴40年を超えるベテランのボクが結論から先にズバリ言います。
エレキギターは見た目で選びましょう(笑)
ボクが一番最初に買ったエレキギターは近所の質屋で10,500円のテレキャスターもどきでした。
最初の1本はなにしろ自分が憧れているミュージシャンが持っているエレキギターと同じような色と形。
そんな選び方でなんの問題ありません。
エレキギターの音の好みや善し悪しが分かるようになるのは沢山の音楽を聞いてコピーして「あれ?なんか音が違うな」と言ったように「エレキギターの音を聞き分けられる耳」が出来上がってからです。
そうなるためには毎日の練習が欠かせない訳で何しろ手にとって弾きたくなるエレキギターじゃなければダメなのです。
エレキギターをやっている友達や楽器屋の店員さんに相談するのも手ですが参考程度にしましょう。
友達や店員さんがすすめるエレキギターは間違いなくその人の好みが入っています(笑)
そしてエレキギターを弾くのはあなた自信です。
「自分がカッコイイと思うエレキギターを選ぶ」これが初心者のエレキギターの選び方の答えの全てなのです。
最初の1本はベーシックな形のギターを選ぶのがおすすめ
自分がカッコいいと思うとは言え最初の一本で奇抜な形のギターを選んでしまうのは考えもの。
どんな楽器でもそうですが演奏するには基本がとても大事です。
その基本を学ぶのに最適なエレキギターはやはりベーシックな物が一番です。
フェンダーのストラトキャスターやテレキャスター。
ギブソンのレスポールやSGなど半世紀以上も変わらない形や音色には理由があるのです。
そう言ったベーシックなギターを弾けるようになるのはもちろん「エレキギターの鳴らし方」を覚えるのがとても大事です。
例えばピックアップの選び方による音色の違い。
ボリュームやトーンを絞った時の音色の変化など。
ここをすっ飛ばしてエフェクターを使いギャンギャン耳障りなほど音を歪ませて弾いている方がほとんどです。
つまりエレキギターは何となく弾けるようになっても肝心の「鳴らし方」が分からないと後々上達しステップアップしていった時に必ず壁にブチ当たります。
エレキギターに限らずアコースティックギターにも言えることですが「ギターは弾くだけでは無く鳴らすもの」と言うのを意識しましょう。
そしてエレキギターを鳴らすのは左手ではなくてピッキングをする右手です。
ここを意識するのがとても大事だったりします。
エレキギターの種類と音の違い
エレキギターは大きく分けてシングルコイルの乗ったフェンダー系。
クリーンなトーンからクランチ気味に歪ませた時のサウンドは抜けが良くボクもメインギターはフェンダーのストラトキャスターを使っています。
パワーのあるハムバッカーを搭載したギブソン系は歪みやすく太く伸びやかなトーンは特徴です。
それではそれぞれのメーカーのエレキギターの特徴を書いていきます。
フェンダー系
ボクの大好きなローリング・ストーンズのキース・リチャーズやジミ・ヘンドリックス。
孤高のギタリストと呼ばれるジェフ・ベックなどが愛用することでも有名なギターメーカーです。
特徴としてはネックの指板にRが付いているので弾きやすいと言うか弦が押さえやすいです。
音はシングルコイルと呼ばれるピックアップを搭載していて抜けの良いトーンが魅力です。
しかしその反面ピックアップ自体にパワーがあまりないのでいわゆる「図太い音」を出すのにはあまり向いていないギターです。
テレキャスター
シンプルなボディラインと操作性。
そして独自のトーンで根強い人気のエレキギターです。
テレキャスターはボクも個人的に好きなギターですが少々クセが強め。
シンプルな構造ゆえに音の作り方が難しく初心者の方にはあまりおすすめ出来ませんが冒頭にも書いた通り「最初の一本は見た目が全て」です(笑)
テレキャスターの無骨に感じるほどシンプルなデザインと独自のトーンが好きなのであれば迷わず買いましょう。
ストラトキャスター
エレキギターと聞いて多くの人が想像するデザインがストラトキャスターかも知れません。
ピックアップも3つ付いてトーンのバリエーションはベーシックなギターの中ではピカイチです。
また抱えた時にボディの裏側が体にフィットするように削られているので立った姿勢でも座った姿勢でも長時間弾いていて疲れないのが良い点です。
ボク個人の話をするとこのストラトキャスターが一番好きなエレキギターでフェンダー系が好みの初心者であれば間違いなくストラトキャスターをおすすめします。
またシンクロナイズド・トレモロユニットを搭載していることでも有名です。
古くはジミ・ヘンドリックスからトレモロの限界を引き出したと言われるジェフ・ベックなど多くのミュージシャンがシンクロナイズド・トレモロユニットを駆使した名曲を残しています。
しかしトレモロを使うと弦のテンションが微妙に変わりチューニングが狂いやすく初心者の方は色物的な使い方しか出来ないと思うのであまり気にしなくて良いです。
下記の記事は比較的低価格で安心のSQUIERと言うギターブランドのテレキャスターとストラトキャスターのランキング記事です。
フェンダー系のギターを狙っている方はご参考下さい。
フェンダー系のエレキギターをお探しの初心者の方へ向けて書いた記事です。初心者の方は最初から高いエレキギターは必要ありません。先ずは予算内でお手頃な価格帯のエレキギターを1本買いましょう。なによりも実際にエレキギターを手にして弾き始める事が[…]
ギブソン系
フェンダーのシングルコイルとは違いハムバッカーという出力の高いピックアップを搭載しているのが何よりの特徴です。
ハムバッカーを歪ませた時のトーンは官能的とさえ言っても過言ではなくスローなブルースから重たいロックまで幅広くカバー出来る優等生的な立ち位置です。
ギブソンの指板にはRがついておらずフラットですがフェンダーに比べるとネックのスケールが若干短いので弦のテンションが弱め。
このため初心者が一番最初に覚えなければならないギターテクニックであるチョーキング(ベンド)がフェンダー系のギターに比べるとやりやすいのがポイントです。
レスポール
ギブンソンを代表するエレキギターははやはりレスポールです。
美術品とも思えるような美しいサンバースト塗装が施されたボディはたまらなく美しいです。
粘り気のあるハムバッカーのトーンとチョーキング(ベンド)のしやすさで初心者には優しいギターです。
難点としてはボディーが重いこと。
長時間の練習には少々堪えるかも知れません。
またボクが最大のウィークポイントと感じるのはギター本来の作りでフェンダー系のギターに比べると格段にネックが折れやすいです。
かく言うボクも一度折っているしなにかの拍子にギターを倒してポキっとやって泣いたギタリストは星の数ほどいるかも知れません(笑)
スルーネックという技法でリペア(修理)は出来るがネック本体の交換が効かないのがギブソンのギターの厄介なところです。
ギブソンSG
個人的に好きでボクも黒のSGを一本持っています。
SGの良いところはレスポールに比べると安価で軽い。
この「軽い」と言うのは例えば長時間の練習時もスタジオのリハーサルの時も。
もちろんステージの上でも絶対正義になります。
レスポールの半分程度の重さでハムバッカー独自の粘り気のあるトーンが出せるとなれば選択肢に入れてみるのも悪くありません。
ピックアップの数やボリュームやトーンなど基本的な操作性はレスポールと全く同じです。
よってネックの弱さも同様なので取り扱いには注意が必要になります。
ボクがおすすめするギター
フェンダーにしてもギブソンにしても優れたエレキギターメーカーではありますがアメリカ製の新品を買おうとすると安くても数十万円から。
エレキギター初心者が気軽に手を出せるような価格帯のギターではありません。
そのためフェンダーの廉価ブランドとしてSquier(スクワイヤ)と言うギターメーカーがあります。
またギブソンの廉価ブランドとしてはEpiphone(エピフォン)がそれに該当します。
価格帯もこなれているのでエレキギター初心者の方はこの辺から入ると間違いがありません。
価格は5万円程度まで!初心者にそれ以上のエレキギターは必要なし
最初から気張って何十万もするギターは必要ありません。
理由は簡単です。
初心者には値段以外に違いが分からないからです。
よっぽどお金があれば別ですが続くかどうかも分からない趣味に最初から何十万と投資するのはナンセンスです。
先ずは手頃な価格のエレキギターを手に入れて弾いてみる。
スタートのハードルは低いほど良くてそれはズバリ「ギター本体の価格」になります。
エレキギターを弾くのに夢中になれば2本目3本目と欲しくなってくるのでその時に自分のレベルに合ったギターにステップアップすれば良いのです。
「音色のネは値段のネ」
つまり高いギターはそれだけ豊かなトーンで素晴らしい音が出ますがエレキギターの弾き方と鳴らし方が分からなければどんなに高いエレキギターを買っても十分に良さが引き出せません。
最初の一本は見た目重視!お手頃価格のギターで十分!!
そう書いた理由はここにあります。
エレキギター以外に必要な付属品
エレキギター本体以外にも必要な物があります。
ギターアンプを始めシールドや弦やピックなど。
ここからはエレキギターを始める初心者にとって最低限必要な小物を書いていきます。
エレキギターの弦
これがないとギターが鳴りません(笑)
弦にはメーカーも太さも色々合って自分が出したい音に合わせて自由に選ぶことが出来ますが世界標準とも言える定番中の定番「アーニーボール」の「ライトゲージ(0.09〜0.42)を張れば間違いありません。
これより細いエクストラライトゲージ(0.08〜0.38)では細すぎて弦のテンションが弱く逆に弾きにくいです。
愛用者で有名なのはQUEENのブライアン・メイ。
エクストラライトゲージをコインで弾くことにより独自のトーンを表現しています。
また太めのミディアムゲージ(0.11〜0.49)やヘビーゲージ(0.12〜0.52)などもありますがチョーキング(ベンド)をするのが辛いのでオススメ出来ません。
ちなみにボクはブルースよりのロックが好きなので「ヘヴィボトムゲージ(0.10〜0.52)を張っています。
ボトムが太いので迫力のあるトーンになりますが初心者には少々扱い辛いゲージです。
後々上達した際に好みの音がブルース・ロック寄りであれば是非試した頂きたいセットです。
エレキギターアンプ
アンプに関しては「ゲイン」「ボリューム」「トーン」「ミドル」「ベース」最低限5種類のコントロールが出来るギターアンプがおすすめです。
アンプの中に様々なエフェクターが内蔵されている物もありますが必要ありません。
理由は基礎も出来てないうちからエフェクターで音をごまかすと上手くなった錯覚に陥りがち。
実際ディストーション等の歪み系エフェクターで耳障りなほど歪ませるアマチュアのギタープレイヤーが大多数で聞いている方はたまったものではありません。
ギター本来が持つトーンをぶち壊しに来るタイプのギタリストですね(笑)
これを読んでいる皆さんにはそうはなって欲しくはありません。
エフェクターを使うのはもっとずっと後のことです。
またバンドを組んでスタジオでリハをやったりライブハウスで演奏する際はシンプルな大型アンプが殆どです。
先ずはシンプルなアンプで基本的な音の作り方を学ばなくてはなりません。
ギターシールド
誤解を恐れずに言うと長さだけ気をつければ何でも良いです。
自宅での練習用であれば3〜4メートルもあれば十分。
またある程度の品質(価格)のものであれば一切こだわらなくて大丈夫です。
あまりに低価格なギターシールドは良い素材を使ってないのでノイズが出たり断線しやすいのでおすすめ出来ません。
初心者の方はギターシールドによる音の違いが分かるほど耳が出来ていませんし正直ボクも良く分からない誤差の範囲。
スタジオでレコーディングするならまだしも初心者は全く気を使う必要はありません。
ピック
基本は三角形のおにぎり型かティアドロップ型になります。
硬さは色々ありますがスタンダードなミディアムから初めて後々自分の好みの材質や厚さを探りましょう。
ボクは上記2番目のティアドロップ型のミディアムを愛用しています。
メーカーは特に問わずピックがない時は指で弾いています。
ピックは消耗品なのでまとめ買いがおすすめです。
ギターチューナー
めちゃめちゃ大事なので絶対に揃えて下さい。
シンプルなギターチューナーで十分なので必ず買いましょう。
チューニングだけは初期の段階からきちんと覚えて下さい。
チューニングが狂った楽器の音は不快以外の何物でもありません。
エレキギターも同様です。
チューニングの甘い人でギターが上手な人は見たことないと言っても過言でないほど。
初心者の段階で「正しくチューニングされたギターを弾く」ことはとても大事なことです。
チューナーに頼らず自分の耳でも正確なチューニンがが出来るようになれば脱初心者です。
エレキギターで音楽を楽しもう
ここまで長々と書いて来ましたが参考になりましたでしょうか?
エレキギターは手軽に始められる割に奥の深い趣味です。
ボクがギターを始めた頃は何度も何度もフレーズを聞いて口ずさめるようになったらギターでなぞると言う気が遠くなるような「耳コピー」が主な練習方法でした。
しかし最近はYoutubeを始めネットにお手軽な教材が沢山あります。
練習方法に困ると言った心配は皆無と言って良いでしょう。
後はこれから実際にエレキギターを弾くあなたの熱量次第でギターの腕はメキメキと上がります。
「好きな音楽を聞く」と言う行為以上に素晴らしい体験が待っています!
初心者の方は気張らずに安価なエレキギターを手に入れて先ずはガツンっと一発鳴らしてみましょう!!
その時の感動は一生忘れ得ない記憶になりあなたのギターライフが始まります。
フェンダー系のエレキギターをお探しの初心者の方へ向けて書いた記事です。初心者の方は最初から高いエレキギターは必要ありません。先ずは予算内でお手頃な価格帯のエレキギターを1本買いましょう。なによりも実際にエレキギターを手にして弾き始める事が[…]