インドはIT天国だって聞いたことありますよね?
ところがどっこい、ネット環境に関しては日本に遥か及びません。
「ネットが遅い」──いや、日本が早すぎるんです。
「Wi-Fiに繋がらない」──そもそも当のインド人がパスワードを知らない。
これがインドの日常です。
ボクはインドに通い始めて20年以上。
しかしネット環境に関しては、いまだに相当イライラさせられています。
そんな経験から、旅行者が最低限やっておくべきネット対策を紹介します。
ホテルの「Wi-Fi完備!」はウソっぱち。
おまじない程度と思ってインドに向かってください。
インドでは“Wi-Fiはあるけどまともに使えない”がデフォルトです。
この記事を読んで準備をすれば、インドの旅は確実に快適になります。
インドのホテルWi-Fi事情と旅行者が直面する問題
実測値は10Mbps前後、表面的には十分
ボクが定宿にしているデリー・メインバザールのホテルでは、実測で最大10Mbpsほど出ました。
数字だけ見れば「おっ、悪くないじゃん」と思うでしょ?
ネット閲覧やSNSなら問題なし。
普通に使う分には困りません。
いや。時々困るな。
安定性の欠如が最大の問題
しかし問題はスピードではありません。
途切れるんです。
時間帯によって極端に遅くなるんです。
写真や動画のアップロードは途中で失敗。
インスタのストーリーズをアップして酒のんで就寝。
翌朝まだアップロードが続いてたりとか普通にあります。
これがインドWi-Fiの現実なんです。
フリーWi-Fiの落とし穴とパスワードの不便さ
ホテルの「フリーWi-Fi完備!」はまず信用できません。
パスワードはQRコードじゃなく、スタッフに直接聞くスタイル。
ところがスタッフ自身が知らない、なんてこともザラ。
このやりとり自体がちょっとしたイライラポイント。
オマエが知らなかったら誰がしってるんだよぉぉおおおぉ!
叫んだところでインターネッツを一瞬たりとも繋がりません。
停電リスクと4G回線での補完
さらに停電。
はい。ダブルパンチです。
ここまで来るとノックアウト。
ルーターごと落ちます。
復旧に時間がかかるのもインドらしいし、いつ復旧するかなんて誰も知らない。
まさしく神のみぞ知る!
おーまいがー!!
だからホテルWi-Fiはあくまで補助。
本気で安定を求めるなら、4G回線(現地SIMやテザリング)保険が必須。
チェックイン時に必ずやるべき確認
部屋に入ったら一番最初にやることまとめっす。
これでその後の滞在の快適さが決まります。
・部屋でWi-Fiが安定するか確認
・スピードテストを実施
・ダメならフロントに相談して部屋を変更
まず最初に「部屋見せてくれ」って言ってその時にやるのがベスト。
ボクも毎回これをやっています。
スマホやPCが繋がらないストレスは想像以上なのですよ。
忘れずに実行してください。
荷物広げてから泣いたって知らないからね!
観光地・飲食店のフリーWi-Fi速度と接続の実態
平均速度は3Mbps程度
観光地やメインバザールのカフェやレストラン。
「Free Wi-Fiあります!」と書いてある店は多いです。
でもね、安定して使えるかどうかは完全に運。
ボクが実際に計測した平均速度は約3Mbps。
数字を見た瞬間に「ぉぃぉぃ、フレッツ光かよ」と突っ込みたくなりました。
動画やアップロードには不向き
日本のカフェにあるようなサクサクWi-Fiはまず期待できません。
そんな期待を抱いてインドに来ないように。
ここは修行の場なんです。
動画は途中で必ず止まる。
そしてあなたも止まる。
ぇ?なんでってアタマの中が真っ白。
だってインドだもん。
パスワード入手の面倒さ
個人経営の店では、スタッフにパスワードを直接聞く必要があります。
スマホごと渡して入力してもらうのが一番早い。
当然ながらスマホからは目を離さないように。
でもね。
スタッフが「パスワードとか知らない」なんて平気で答えるんですよ。
ん?知らない?知らないってなんだ?
「Free Wi-Fi」ってこの貼り紙は何だ!?
なんつって旅行者が貼り紙をバシバシ叩くので、そういう店の壁は大体凹んでます。
ここフリーWi-Fiが使えるかどうかの見極めポイント。
ウソですよ。
SNS利用は可能だが限界あり
SNS投稿ぐらいなら何とかなります。
ただ、長時間の通話や動画アップロードは不向き。
「Wi-Fi完備」の文字を見ても、日本の感覚で信用しないことです。
インドでは「Wi-Fi=おまけ」
本気でつなぐなら4G回線が必須です。
Tik-Tokは観れません
SNSぐらいなんとかなるって書きましたけどTik-Tokは無理です。
Tik-Tokのアプリ自体がインドでは使えないんです。
これはホント。
ガンジス川で踊ったとこで、アップ出来ずにインド人に笑われて終わるだけ。
どうせ時間を溶かす悪魔のアプリ。
その分インドを楽しみましょう。
インド主要都市と観光地における4G回線の実情
都市部では快適に利用可能
ホテルや飲食店のWi-Fiがポンコツでも、4G回線は都市部なら意外と快適です。
Googleマップもサクサク動くし、SNS更新もストレスなし。
「おっ、インドもやればできるじゃん!」と思う瞬間です。
気のせいなんですけどね。
デリー・ジャイプールでの使用感
デリーやジャイプールの街中では概ね問題なし。
観光地でも普通に使えます。
ボクちゃんと「概ね(おおむね)」って書きましたからね。
意味は「だいたう」「ほぼ」「おおよそ」です。
問題は常にあります。
インドはそういうところなんです。
市場や路地では電波が不安定
ただし市場の中や入り組んだ路地に入ると、電波が途切れるのは日常茶飯事。
さっきまで快適だったのに、次の角を曲がった瞬間に「圏外」
インドの電波は自由すぎる。
そのへんウロウロしてる野良牛と一緒。
バラナシ・ガンジス川沿いの状況
問題はバラナシ。
ガート沿いの路地では電波が途切れまくり。
迷子になって泣いて下さい。
ボクも散々泣いてますから。
それもまた旅のおもひで。
ガンジス川は4Gの電波でさえ飲み込んでしまうのです。
事前準備でリスクを軽減
だからオフライン地図のダウンロードや宿情報のスクショ保存は必須。
インドでは「つながらない前提」で準備するのが正解です。
これマジです。
特に宿の住所や位置。
念の為宿の名刺を3枚ぐらいもらい、分散して持ち歩くのがおすすめ。
エラい目に合いたいのならボクのアドバイスは無視で←
インド旅行を快適にする3つのネット環境準備
スマホのテザリング設定
まずは自分のスマホを武器にしましょう。
テザリングの設定をしておけば、いざという時にPCやタブレットも救えます。
「設定?日本でやっとけよ」って話です。
インドに着いてからあたふたしても遅いですからね。
モバイルWi-Fiルーターをレンタル
複数人で旅行するなら、モバイルWi-Fiをレンタルして持っていくのが吉。
みんなで分け合えるし、データが尽きる心配も減ります。
ただしバッテリー切れはインドあるある。
充電ケーブルを忘れると「ただの重い箱」になります。
現地SIMやeSIMの活用
結局これが一番ラクで確実(概ね)
日本でSIMかeSIMを準備する(保険)
到着後インドの携帯ショップでSIMを買う。
ここで皆さんに大きな声で注意をします。
空港でSIMが絶対に買えると思うなよ!
これもインドあるある。
最近の読者からのコメントがあったんですよ。
デリー空港でSIMを買おうとしたらホテル以外の住所を求められたそうです。
怖いですね怖いですねー。
ネットが繋がらずに、丸裸でインドのカオスにぶち込まれる感じ想像できます?
出発前に通信手段を決める重要性
出発前に通信手段を決めておくこと。
これホントに重要。
絶対にやっとけよ!インドぴかぴかの一年生諸君!
エラい目に合いたいのならボクのアドバイスは無視で←
インド旅行では「空港でSIMカードが買えなかった」というトラブルが少なくありません。特に深夜便や初めての一人旅では、通信手段がないだけで大きなリスクになります。空港での購入手順や最新ルールを詳しく知りたい方は、デリー空港SI[…]
インドのネット環境まとめ|Wi-Fiと4Gの違い
Wi-Fiと4Gの両面を理解する
Wi-Fi?補助です。
グリコのおまけ。おまじない。
ホテルやカフェの「Free Wi-Fi」を本気で信じるのはピュアなインド初心者だけ。
頼れるのは4G回線(SIMやeSIM)
そしてボクのこの記事ね←
ただしバザールやガンジス川沿いでは普通に死にます。
だからこそ「Wi-Fi+4G」二刀流が正解。
どっちか一方だけでは危ない。
ボクは別に危なくないですよ。
あなたのインド旅行が危ないから言ってんの!
準備をして挑めば、インドでもなんとか生き抜けるでしょう。
準備をサボった人は…エラい目に合うだけです←
◆関連記事
初めてインドを旅する方にとって、最大の不安のひとつは「スマホがつながらないこと」です。インドは日本のように「どこでも無料Wi-Fiがある」環境ではありません。むしろWi-Fiがあっても遅い・不安定・途切れることが多く、宿やカ[…]
先日、半年間にわたるインド旅行を終え、バンコクへ戻ってきました。エスニック雑貨のバイヤーとして20年以上インドと関わってきましたが、これほど長期の滞在は初めてです。この記事では、インド旅行に本当に必要な持ち物リストと、現地で調達でき[…]
インド旅行で「冷えたビールを飲みたい!」そう思ってレストランに入ったら、メニューの値段に驚いた…そんな体験をする旅行者は少なくありません。実はインドは《お酒に関してハードモード》の国。・州によっては飲酒そのものが禁止・販[…]