アジアを自由に飛び回るエスニック雑貨屋の面白仕入れ旅日記!

楽天市場のエスニック雑貨店のスタイルの違いと選び方

日本にエスニックファッションやエスニック雑貨と言うものが輸入され始めたのは1970年代に入ってからと記憶しています。

それから既に半世紀近くが過ぎ一部のコアなファンのものであったエスニックファッションやエスニック雑貨と呼ばれるものが大分身近な存在になりました。

エスニック雑貨店は店主や商品を買い付けるバイヤーによりその店の個性が決まります。

今回はエスニック雑貨店の店主件バイヤー25年のボクがエスニック雑貨店のスタイルをざっくりといくつかのパターンに分けてその特徴を書いてみました。

自分にあったお気に入りのお店を見つける手助けになれば嬉しいです。

定住農耕民族型エスニック雑貨店

チャムチャーマーケットのオシャレなお店

これはお友達店舗のマーブルマーケットさんやティントンさんに代表される現地にしっかりと腰を落ち着け自店の商品をじっくりと育てる店舗です。

特徴としては他店にないオリジナルの商品が多く商品開発能力が高い上デザイン性にも優れています。

何よりも個性のあるオリジナルの洋服はエスニックファッション好きにはたまらないもの。

上記2店舗さんは楽天市場を代表するエスニックファッションを牽引する店舗さんと言って良いでしょう。

また商品だけではなく店舗運営に置いてもしっかりと取り組んでいて信頼の出来る店舗さんであることは間違いありません。

マーブルマーケットさんもティントンさんも公私に渡りお付き合いさせていただいています。

商売敵じゃないの?競合店舗でしょ?


そんな小さい枠に囚われずこれからも一緒にエスニックを盛り上げて行く仲間であるとボクは思っています。

他にも定住農耕民族型の店舗さんがあるかもしれませんがボクは他に楽天市場で懇意にしているエスニック雑貨店がないので例に上げさせて頂きました。

どちらの店舗の代表の方も問題があれば連絡下さい(笑)

移動狩猟型エスニック雑貨店

インドに仕入れに入る世界各国のエスニック雑貨バイヤー

定住農耕民族型店舗の対局にいるのは移動狩猟型店舗です。

画像はインドのジャイプールの街角。

左からイギリス・イタリアそして日本代表のボクと並び雑貨屋の店先でチャイを飲みながらインド仕入れの過酷な旅のヨタ話に花を咲かせているところです(全員仕事しろww

こちらはアジアの大地を狩場に面白い獲物を地の果てまで追いかけるタイプの移動型店舗と言えばイメージが伝わるでしょうか?

そこがベトナムであろうとタイであろうとネパールであろうとインドであろうと。

「面白いブツがあるかもしれない」と言う自分のカンだけを頼りに獲物を追いひたすら移動を続けるのです。

農耕民族型か狩猟民族型かを見分けるのはズバリ「インドの商品」を扱っているかいないかで見分けられます。

ちょっと知り合いの店舗が思い浮かばないので店名を出すのは控えますが変わり者と言うかクセの強い店主がいるのが特徴です。

この手の店のバイヤーは移動を苦にしないタイプが多いのでそこら中歩き回りインドで倒れて入院してみたり白アフロのヒツジの被り物を被って喜んでいたりします。

 
親方
誰のことだろう?←


「この人ちょっと変わってるなぁ」と言うようなひとクセもふたクセもあるバイヤーが多いです。

そのぐらいじゃないとインド商人を相手に立ち回れないのです。

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コピー量産型節操のないエスニック雑貨店

チャムチャーマーケットの藍染のお店

楽天市場にはお店の商品を「レビューの多い順」で見ることが出来る機能があります。

つまりどの店で何が売れているのか一目瞭然な訳です。

例えばウチの1万件を超える商品レビューがついてるガネーシャ・サボサンダル。

エスニック雑貨と言うものが日本に紹介されてから過去最高に売れたサンダルです。

案の定コピー屋が雨後の竹の子のように湧いて開いた口が塞がりませんでした。

そう言う店舗のバイヤーや店主は「自分で考えて行動をする」と言う人間の基本が出来ていない人が多いのでオススメしません。

いくつかの店舗を回り「レビューの多い順」で儲かりそうな商品に的を絞りそのままページを印刷して現地のサプライヤーに丸投げしたりします。

結果似たような商品だらけとなりエスニックファッションやエスニック雑貨と言ったものを最もツマラなくしている元凶になる店と言っても過言ではありません。

そしてコピーした商品は大体が劣化版として出来上がって来るのですがそうなると本物には勝てないので1割〜2割ほど値段を下げオリジナル店舗の価格の下をくぐって来ます。

つまり安売りしか出来ない店舗とも言えるでしょう。

これはエスニック雑貨店のカーストの中で一番底辺に居る人達です。

この手の店のバイヤーは大体に置いて言葉が不自由で「お金と物の交換しか出来ない」のでその先の成長もありません。

10年後も他店で売れてる物を追いかけるただの安売りコピー店舗です。

それと今後もコピーに精を出される方「ガネーシャ・サボサンダル」は登録商標なので勝手に名前を使うとボクが直接電話します。ご注意下さい←

エスニック雑貨店の先駆者達

人が消えたカオサンロード

例えば全国展開をしているアミナコレクション/チャイハネさん。

エスニックファッションやエスニック雑貨と言う物を日本に持ち込んだ先駆者がいます。

もちろんボクも大好きでチャイハネさんは横浜の本店まで通っていたほど。

今でも何着か当時の洋服を持っていてその普遍性をまとったチャイハネさんのエスニックなデザインのファンの一人です。

楽天市場には出店していませんがむげん堂さんも同様で店舗に足を運んでいました。

むげん堂のバイヤー「シマさん」と「ドカさん」にお会いしたのはネパールの空港ラウンジ。

偶然隣のテーブルで飲んでいました。

ドカさんはむげん堂の仕入れ旅の本で写真を拝見していたのでもしかして?と思い図々しくもお声がけし名刺交換させて頂き楽しい仕入れ旅の話が聞けたのは良い思い出です。

後にも先にも名刺交換でこんなに緊張したことは無いということも書き加えておきます。

どちらも偉大な大先輩。

先駆者達が切り開いた長い道のりに敬意を払いエスニック雑貨屋として恥ずかしくない仕事がしたいとボクは常々思っています。

楽天市場のエスニック雑貨店の選び方まとめ

ジンジャイマーケットのインド服を扱うお店

楽天市場の中にどれ程のエスニック雑貨店があるか正確には分かりません。

100までは無いにしても少なくても数十店舗は存在します。

これはエスニック雑貨店全般に言えることですが中の人はこうしたネット販売に不慣れな方が多く見知らぬ店舗さんが検索に埋もれてしまって居ることが考えられます。

ボクがまだ一人の客としてエスニックを楽しんでいたころ。

実店舗を探し出して足を運ぶ以外エスニックファッションやエスニック雑貨を手に入れる方法がありませんでした。

そして小さな路地裏でエスニック雑貨店を見つけるのが大好きでそこは何が出てくるか分からないワクワクするボクだけの大切なオモチャ箱でした。

皆さんも是非自分だけのとっておきのお店を探してみて下さい

エスニック雑貨店はその店主やバイヤーによって大きくカラーが変わることは前述した通りです。

自分にピッタリのお店が見つかった時のワクワク感はたまらないはず。

そうした「宝探し」的な楽しみ方もエスニック雑貨店ならではです。

お買物とはどんな社会に一票を投じるかということ

チャイナタウンのサンペン市場

リアルなお店でも言えることですが楽天市場内でも同じです。

あなたが買い物をするという事はどんな社会に一票を投じるかという深い意味も持ち合わせています。


こんなお店があったら良いのに。

私の理想はこんなお店。

こういうお店は長く続いて欲しいな。


皆さんはお買い物の際に商品以外にも何かしらを感じて購入に至っているはずです。

その行動自体が社会を形作っているのです。

例えば接客態度が悪いとか店主が客の前でバイトを怒鳴りつける様な店ではお買い物しませんよね?

それが行く行くより良い社会を形作る一票になるのです。

エスニックファッションやエスニック雑貨を楽しむ人は年々減少傾向にあります。

それは売り手であるボクらにも責任があると感じています。

一緒にエスニックファッションやエスニック雑貨を楽しむ仲間として。

アジアの現地で手を動かす人達も含めより良い社会になるよう努力して行きたいと思っています。

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