チャトチャック・ウィークエンドマーケットは、バンコク北部に位置するアジア最大級のマーケットです。
東京ドーム約5個分の敷地に、週末だけで約1万5,000店が並びます。
タイだけでなく、インドやネパールなど海外の雑貨も集まる“雑貨の迷宮”。
週末は世界各国の旅行者に加え、地元の人々も大勢訪れます。
・営業日と時間の要点(週末中心/金曜夜・水木は植物市)
・行き方(MRT/BTSの出口)とGoogleマップでの場所確認
・混雑を避けるベスト時間帯(11:00〜14:00の目安)
・買い物の実務(交渉・支払い・安全対策/大量購入時の発送)
28年間通い続けて感じるのは「変化」です。
毎回新しい発見がある──それがチャトチャックマーケットの魅力です。
本記事を参考に、存分にお買い物を楽しんで下さい。
基本情報【営業日・営業時間・開催場所】
チャトチャックマーケットの基本情報は次のとおりです。
・開催日:土曜・日曜
・営業時間:午前9時〜午後6時ごろ
・規模:約1万5,000店舗
・所在地:バンコク北部(MRTカムペーンペット駅直結)
平日は基本的に休業ですが、金曜夜(18:00〜24:00)は卸業者を中心に一部エリアが営業します。
また、水曜・木曜は植物市のみ(7:00〜18:00)開催されています。
現地では日没後も人通りがありますが、17時を過ぎると閉店作業に入る店が多いため、早めの来場が望ましいです。
行き方とアクセス(最寄駅と出口・所要時間)
最寄駅はMRTカムペーンペット駅(Exit2)で、市場の真下にあります。
MRTチャトチャック・パーク駅(Exit1)やBTSモーチット駅(Exit1)からも徒歩5分程度でアクセス可能。
週末は周辺道路が渋滞するため、公共交通機関の利用が最も確実です。
大量購入を予定している場合は帰路のみタクシーを使うと効率的です。
ゾーン別マップとおすすめの回り方
チャトチャックは広大な敷地内がジャンルごとにゾーン分けされています。
効率的に回るには、事前に目的のジャンルを決め、ゾーンごとにまとめて見て回るのが基本です。
・衣料・ファッション:タイブランドやエスニック衣料が中心
・雑貨・インテリア:陶器、家具、布製品など多彩
・ペット関連:犬猫グッズや小動物コーナー
・グルメ:タイ料理屋台やスイーツ、カフェが充実
時計塔をランドマークにし、外周から内側へ進むルートを取ると混雑を避けやすく、効率的に回れます。
28年通っていますが、外周から入るルートが最も歩きやすく、戻り買いもしやすいと感じます。
混雑を避けるおすすめ時間帯と安全対策
チャトチャックは午後になるほど混雑が激しくなります。
11:00〜14:00は比較的歩きやすく、品揃えも豊富で選びやすい時間帯です。
午後になると通路が人で埋まり、移動に時間がかかります。
時間帯別|混雑状況と特徴
時間帯 | 混雑状況 | 特徴・注意点 |
---|---|---|
午前(11:00〜14:00) | 空いている | ・空いていて最も歩きやすい時間 ・品揃えが豊富で選びやすい ・スリ被害のリスクが低い |
午後(14:00〜16:00) | 非常に混雑 | ・人で通路が埋まり歩行困難 ・人気商品が売り切れ始める ・スリ・置き引きに注意 |
夕方(16:00〜18:00) | やや混雑 | ・閉店準備が始まり品切れも ・値引き交渉が通りやすい ・暗くなるため防犯意識が必要 |
安全に楽しむため、以下の準備が推奨されます。
・帽子、日焼け止め、冷感タオルなどの暑さ対策
・ペットボトル飲料や塩分タブレットでこまめに水分補給
・貴重品は小さなバッグに分散し、常に前がけで持つ
長年訪れていますが、混雑するエリアではスリや置き引き被害の報告が多いため、特に注意が必要です。
値段交渉・英語対応・支払いのコツ
チャトチャックでは値札=最終価格ではないことが多く、値段交渉は一般的です。
ただし強引な交渉は好まれません。
穏やかで丁寧なやり取りを心がけましょう。
・最初に「サワディーカー/クラップ」とあいさつする
・提示価格は目安と考え、複数購入でまとめ値引きを提案する
・成立しない場合は無理に交渉を続けず、他店を検討する
多くの店舗では英語が通じますが、山岳民族系や年配の店主は英語が通じないこともあります。
このため、電卓を使ったやり取りが確実。
支払いは現金が基本で、100バーツ札など小額紙幣を多めに準備します。
下記の記事では実際にチャトチャックを楽しむコツを書いています。
週末になると、バンコクの空気がちょっとザワつきます。理由はひとつ──チャトチャック・ウィークエンドマーケットが開くから。東京ドーム5個分の敷地に1万5,000件以上の店がぎゅうぎゅう詰め。まるで雑貨の迷宮です。衣類、[…]
平日や金曜夜に訪れる場合の注意点
チャトチャックは週末が本営業ですが、《金曜夜と水・木曜に一部営業》があります。
・金曜夜(18:00〜24:00)…衣料・雑貨中心の卸エリアが営業
・水・木(7:00〜18:00)…植物市のみ営業
金曜夜は業者やまとめ買い目的の来場者が中心で、観光客は少なめ。
水・木は園芸好き向けで、観光や買い物を目的とするなら土日がおすすめです。
チャトチャックで買ったものを日本に送るには(発送・両替情報)
大量に購入した場合は、市場周辺にある国際宅配サービス(DHL・佐川など)を利用できます。
購入品を持ち込むと《その場で梱包・発送手続きまで対応》してくれます。
・パスポートと購入品を持参
・送料は重量により数千円〜
・荷物は追跡番号付きで発送される/日本の自宅まで配送
衣料や布製品はかさばりやすいため、現地発送に切り替えると移動が非常に楽です。
両替はチャトチャックマーケット内でも可能です。
しかし、時間がもったいないのであらかじめ済ませておきましょう。
【アーカイブ】復活までの歩み(2021〜2024)
2021年10月は、内部通路の多くでシャッターが下り、人影はまばらでした。
2021年11月には外周から段階的に再開し、営業店舗は少しずつ増加しました。
2022年2月になると雑貨や衣料の店が戻り、通路にも人が戻り始めました。
チャトチャックはコロナ禍で一時は営業店舗が激減し、閑散としていました。
2022年以降に徐々に店舗が再開し、現在は完全復活を果たしました。
現在は以前以上の賑わいを見せ、週末には15万人以上が来場しています。
2025年の現在は完全に賑わいを取り戻しているのでショッピングを思う存分楽しめます。
よくある質問(FAQ)
A. 土日が本営業で、営業時間は9:00〜18:00です。
・金曜夜は18:00〜24:00で一部エリアのみ営業(卸中心)。
・水・木は植物市のみ(7:00〜18:00)。
A. 最短はMRTカムペーンペット駅Exit2(市場直結)です。
・MRTチャトチャック・パーク駅Exit1、BTSモーチット駅Exit1からも徒歩圏。
・週末は渋滞が多いため公共交通機関が確実です。
A. 11:00〜14:00は比較的歩きやすく、品揃えも豊富です。
・14:00以降は通路が混みやすく移動に時間がかかります。
・閉店前は値引きが通りやすい一方で品切れも増えます。
A. 外周から内側へ進む導線が歩きやすく、戻り買いもしやすいです。
・衣料・雑貨・ペット・グルメなど、ジャンルごとにゾーンを固めて巡回。
・時計塔をランドマークに位置把握すると迷いにくいです。
A. 笑顔で挨拶→提示価格は目安→複数買いで「まとめて安く」を提案。
・無理強いは避ける。決まったら「ありがとう」で関係良好。
・支払いは現金主体。100バーツなど小額紙幣を多めに。
・お釣りは受け取り時にその場で数えるのが基本です。
A. 可能です。市場周辺のDHL・佐川で梱包から国際発送まで対応します。
・パスポートと購入品を持参。料金は重量制で追跡番号あり。
・衣料や布製品が多い場合は発送に切り替えると移動が楽です。
A. 金曜夜は卸メインで観光要素は控えめ、水・木は植物市のみです。
・観光と買い物を目的にするなら土日がおすすめ。
・夜間は徐々に店が閉まるため17時以降は計画的に動くと安心です。
A. スリ・置き引き対策として貴重品は前がけ、小型バッグに分散。
・ポケットに財布やスマホを入れない。写真撮影時は荷物から目を離さない。
・暑さ対策(帽子・日焼け止め・飲料)も必須です。
まとめ|チャトチャックを楽しみ尽くすために
チャトチャックマーケットは、バンコクの魅力を凝縮したような巨大なマーケットです。
週末の午前中に訪れ、目的ゾーンを決めて回るのが効率的です。
現金・暑さ対策・安全対策を事前に準備しておくことで、安心して買い物を楽しめます。
午前中に到着することと水分補給を忘れずに。
快適なお買い物のための重要なポイントです。
チャトチャックマーケットであなただけの宝物を見つけて下さい。
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