エスニック雑貨からお土産まで!海外旅行で役立つ値切りテクニック

海外旅行先の市場でボッタクられた!そんなSNSの投稿をよく見かけます。

特に初心者の方が、疑心暗鬼になる気持ちも分かりますが、ちょっと待った!

本人が納得して買った以上、それはボッタクられたとは言えません。

この記事を書いているボクは、30年にわたり雑貨バイヤーとして世界中の市場を巡り、多くの値切り交渉を経験してきました。

その中で得た基本的なノウハウを、この記事でお伝えします。

これを読めば、次回の旅行で自信を持って値切り交渉に挑めるようになるでしょう。

 

根切りの基本テクニック

チャトチャックマーケット

値切り交渉を成功させるには、いくつかの基本的なポイントを押さえることが重要です。

これらを実践すれば、交渉がスムーズになり、納得のいく結果が得られるでしょう。

市場調査をしっかり

例えば、ホテル近くのスーパーに入って物の値段を見る。

コメの値段、野菜の値段、肉の値段、コーラ一本はいくらなのだろうか?

例えば、地元の客しかいない、気取らないローカルの食堂でご飯を食べてみる。

こういった「日常に溢れている商品の価格」をみると、その国のおおよその物価や生活費が見えてきて、物の値段をはかる物差しになるのです。

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同じような商品がある場合は何件か値段を聞いてみる

ここ大事です。

お得にショッピングを楽しむためには、自分の労力が不可欠です。

2、3件のお店で、最初の言い値を聞けば、ある程度、商品の相場が分かります。

買い物した後は他店で価格を聞かない

これはプロの雑貨バイヤーであるボクも同様です。

時間の無駄だし、少しでも安い価格を提示されると「さっきの店でボラれた」と嫌な感情が湧くだけ。

それよりも、素敵な商品に出会うことに集中するべきです。

まとめ買いの提案をしてみる

これは、海外旅行のバラマキ土産を買う時に有効なので覚えておきましょう。

最初に一個の価格を聞きます。

そこがタイなら値切った上での1個の価格が100バーツだったとしましょう。

「それじゃ5個買うからオマケしてよ」と根切り交渉をすると1個80バーツになったりします。

「そしたら10個ならいくらにしてくれる?」と追いかけてみるのもあり。

まとめ買いは値切り交渉に有利になるので、このテクニックを使ってみて下さい。

コミュニケーションをとりつつ、ゲーム感覚で最後まで値切り交渉を楽しむのがポイントです。

売り手の立場を理解する

売り手との信頼関係を築くことも大切。

相手がどのように商品を仕入れ、どの程度利益を見込んでいるかを考えることで、交渉の余地が見えてきます。

なによりも相手に敬意を払い、値切り交渉することが大事。

強引な根切り交渉は、例え安く買えたとしても海外旅行の良い思い出にはならないでしょう。

まずは笑顔で。

イライラしたり怒ったりすると、楽しいはずの買い物が台無しです。

実際の交渉例から学ぶ根切り術

実際の体験を通じて、どのように交渉が進んだのかを具体的に書いてみます。

成功と失敗の両方から学べることがあります。

成功例

似たような商品が目につくのなら、複数の店で価格を聞いておきましょう。

最初に提示された価格は高かったものの、事前に調べた相場をもとに値切り交渉。

売り手と笑顔で会話を楽しみながら値切り交渉をした結果、納得のいく価格で購入できました。

失敗例

タイの市場で、おばちゃんを相手にしつこく値切っていた時です。

「あんたは負けろ負けろって言うけど、あたしゃその20バーツでオマンマ食ってんだよ!」

大きな声で、怒鳴るように一気に言い切ると、プイッと明後日の方を向いて、買い物どころではなくなってしまいました。

相手の立場を考えず、強引な値切りによる失敗例です。

文化的な違いを考慮する

国ごとの文化や交渉スタイルの違いを理解することで、より効果的な根切り交渉が可能になります。

文化を尊重することが成功の鍵です。

最低限「こんにちは」「ありがとう」は現地の言葉で覚えましょう。

東南アジアの国々

アジアの多くの国では、関係構築が重視されます。

初対面の相手に対して敬意を表し、最初に信頼関係を築くことが重要です。

例えば、タイでは「サワディーカップ/カー」と挨拶をすることで、相手に好印象を与えることができます。

インドから西の国々

タイなどに比べるとかなり厳しいイメージです。

特にインドは、息をつくヒマもなく次々と商品を並べられ、押しに弱い日本人はひとたまりもありません。

またトルコやエジプトといったイスラム圏の国にも、独自の商習慣が存在します。

ボクは今エジプトでこの文章を書いています。

カイロでのショッピングに欠かせない「ハンハリーリ市場」では、売り手である店員が売上の歩合制だったり。

少しでも高く売りたい気持ちは、そんな商習慣から読み取ることが出来ます。

逆に言うと、値切り交渉の余地は十分ありです。

値切り交渉を楽しむ心構え

チャイナタウンのサンペン市場

値切り交渉は、単なる価格交渉ではなく、現地の文化や人々と触れ合う貴重な体験です。

感情的にならず、柔軟な姿勢で交渉に臨むことが大切です。

また、交渉そのものを楽しむ気持ちを持つことが何よりも大事。

購入した金額だけにとらわれず、値切り交渉そのものを海外旅行の思い出にするよう心がけましょう。

柔軟な思考

値切り交渉の際には、日本人特有の遠慮はいりません。

国にもよりますが、売り手にしても「そのぐらいで売れたら儲けもの」ぐらいの感覚です。

交渉中は緊張する場面もありますが、感情的にならず、客観的に状況を判断することで、より良い結果を得ることができます。

そこは「ホーム」ではなく「アウェイ」であることを忘れずに。

売り手に対しては、常にリスペクトの気持ちを持つようにしましょう。

なにしろ怒ったら負けなのです。

海外旅行!根切りのテクニック!まとめ

値切り交渉は、旅のスパイスとも言えるでしょう。

少しの準備と工夫で、ただの買い物が現地の人々との交流や思い出深い体験に変わります。

今回ご紹介したテクニックを活用し、自分だけの値切り交渉を楽しんで見てください。

次の旅先では、あなたの交渉力で素敵な思い出とお得な買い物を楽しみましょう!

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