ボクはエスニック雑貨屋を28年経営しておりずっとタイに通っていることから一般の方よりずっとタイとの繋がりが深いです。
仕事柄、バンコクとチェンマイに、それぞれにコンドミニアムを借りています。
今までは短期の滞在でしたが、4年を超え、バンコクとチェンマイを行き来しながら暮らしてみて気づいたことがあります。
リタイヤし、のんびりと暮らす海外移住先として。
またはノマドのロングステイの拠点としても、バンコクやチェンマイは常に人気の高い都市です。
今後タイ移住を考えている方の参考になればと思い、本記事を書きました。
海外移住の場所選びはとても重要です。
後悔しないためにも是非お読み下さい。
また1万バーツ以下の格安コンドミニアムの探し方は下記の記事を参考下さい。
本記事はバンコクに移住、もしくはロングステイを考えている方に向けて書きました。バンコクの家賃はどのくらいなんだろう?コンドミニアムってどうやって探せばいいの?実際に、バンコクとチェンマイにコンドミニアムを借り、二拠点生活をしてい[…]
バンコクとチェンマイはどっちが住みやすいか
タイに移住する場合、利便性を考えると、居住地の選択肢はそう多くありません。
メインになるのは、やはりバンコクかチェンマイ。
ほとんどの方が、その2ヶ所から選ぶことになります。
そしてボクが、バンコクとチェンマイに実際に住んでみて感じたのは、圧倒的にチェンマイの方が暮らしやすいと言うことです。
この環境を日本に置き換えてみると、東京がバンコク。
宮城県の仙台市がチェンマイと言う感じです。
ボクは宮城県生まれなので、この例えがしっくり来ます。
バンコクは大都会で、チェンマイは地方都市と言ったところでしょうか。
年齢にもよりますが、東京より仙台の方が住みやすいのは、お分かりいただけると思います。
バンコクとチェンマイのコンドミニアムの家賃の違い
先にも書きましたが、ボクはバンコクとチェンマイにコンドミニアムを借り、行ったり来たりする2拠点生活をしています。
まず最初にそれぞれの家賃の違いについて書きます。
バンコクのコンドミニアムの家賃
バンコクのコンドミニアムは、中心部から離れたバンランプーという世界中からバックパッカーが集まるカオサンロードの近くですが、ワンルーム35平米/月額7,000バーツ(約31,800円)です。
チェンマイのコンドミニアムの家賃
チェンマイのコンドミニアムは、部屋も一回り大きく、一人で住むには十分な広さで、ワンルーム40平米/月額6,000バーツ(約27,300円)です。
その差額は1,000バーツ(約4,500円)程ですが、一食50バーツ(約230円)で食事がまかなえるタイでは、大きな差額になります。
チェンマイで1万バーツ以下の格安コンドミニアムを探す年の瀬も迫る12月30日。相変わらずのアパート探しです。タイではアパートと言わずに「コンドー」と呼ぶことが多いです。コンドミニアムの略ですね。ボクが丹念に探しているエリ[…]
タイ移住計画者に知って欲しい電気代の違い
タイ移住を計画している方で電気代を考えた事がある方はほぼ皆無では無いでしょうか?
タイの電気代は「1ユニット」と言う単位で「1キロワットの電力を1時間にわたり消費した電力量」のことを指します。
この1ユニット辺りの電気代が、借りるコンドミニアムによってまちまちで、月の電気代が驚くほど変わります。
バンコクのコンドミニアムの環境と電気代
バンコクのコンドミニアムは、建物自体にオーナーが居る物件で、1ヶ月単位での賃貸も可能です。
部屋は、最上階である9階の西向き。
チャオプラヤー川が見える眺望でベランダ付き。
電気代は1ユニット8バーツ約(約36円)
これが真夏になると大変な暑さで、月の電気代の最高は4,200バーツ(約19,100円)
日本円のイメージ的には、8万円の家賃のマンションに住んでいて、電気代が4万円的な衝撃です。
チェンマイのコンドミニアムの環境と電気代
チェンマイのコンドミニアムは、ひと部屋ごとにオーナーが居る物件で、最低の契約期間があり、基本1ヶ月などの短期契約には応じません。
交渉にもよりますが、基本は半年から年単位。
短くても3ヶ月以上となります。
ボクの部屋は14階建ての5階。東向きの角部屋です。
朝日が差し込み、午後は日陰となるため季節によっては扇風機でも十分過ごせます。
電気代は1ユニット4バーツ(約18円)
バンコクに比べ気候も穏やかで、扇風機で過ごせる時間も長く、月の電気代は400バーツ(1,800円)程度。
これは政府の定める公共料金価格となり、電気代は家賃に含まれず、自分でコンビニで支払います。
コンドミニアムの部屋の向きと電気料金は必ず確認を
特にバンコクでは、部屋の向きや電気代を考えず借りてしまうと、日本のワンルームマンションに住むよりずっと高額の電気代となります。
タイは日本に比べ確かに物価は安いですが、こと電気代となると事情が変わるのです。
南国のタイでは、西向きの最上階の部屋は部屋が大変熱くなるので、エアコンフル稼働。
夏場は特に、電気代がかさみます。
日本と違い日当たりの良い部屋は鬼門なのです。
実際にコンドミニアムの部屋を借りる際の落とし穴なので、内覧は午後の暑い時間に行くことをオススメします。
そして1ユニット当たりの電気料金の確認をお忘れなく。
バンコクとチェンマイの街の違い
バンコクとチェンマイは同じタイの都市ですが、それぞれ街の様子が違います。
ボクが暮らしていて感じたことを書いてみます。
同じバンコクでも、日本人が多く住むエリアと、ボクが住む外国人が多いエリアもまた様子が違います。
チェンマイ市内でも同様なので、ここに書いたことが全て正解ではありません。
移住する際は、2週間から1ヶ月程度は実際に住んでみて、自分の肌で街の空気感を感じるのが大事です。
バンコクの街の様子
バンコクのアソークやエカマイと言った、日本人駐在員が多く住むエリアには日本食屋も多いです。
また、日本の食材を手に入れるのも比較的簡単です。
この辺りの中心部に住めば不自由はしませんが、家賃も高めで「不自由しない代わりにお金が掛かる」と言うことになります。
そして、日本と変わらない生活が出来るので、利便性を求める方には向いていますが、海外に住んでいると言う実感はあり感じないと思います。
上記のことから、英語やタイ語と言った語学面でも、上達は見込めないでしょう。
近くに日本食屋が沢山あれば、自然と足が向くのは一食200バーツ(約910円)〜300バーツ(約1,360円)程の日本食屋や居酒屋。
食費に関しては、日本食を食べ続けると、日本と変わらないかそれ以上の食費を覚悟しなくてなりません。
また街の中心部は慢性的に渋滞しており、交通ルールに対する認識も大分違うので、自家用車やバイクでの移動は避けるのが無難でしょう。
それ以上にBTSやタクシーやトゥクトゥクなど、いくらでも安い乗り物があるので、安全のためにもそちらを利用すべきです。
ボクが住んでいるカオサンロード近くのバンランプーは、こう言った街の中心部からタクシーで30分程離れた下町です。
近くに日本食屋もありますが、あくまでもタイ人向けの日本食屋なので、値段も中心部ほど高くありません。
住んでいるのは欧米系の外国人はばかり。
日本人には出会うことがなく、外国で暮らしていると言う気分になるので気に入っています。
中心部の日本人街とは違い、言葉の面でも日常はタイ語か英語で暮らしています。
このように同じタイと一言で言っても、バンコクとチェンマイを選ぶ以外にもその街のどこで暮らすかは、更に重要な選択肢になります。
チェンマイの街の様子
チェンマイの街は、旧市街と呼ばれるお堀の内側と外側の地区に別れます。
旧市街であるお掘りの内側は、観光客目当ての飲食店や、ホテルが立ち並ぶエリア。
その中にもコンドミニアムは点在しますが自然と割高になり、あまり現実的な選択とは言えません。
その旧市街のお堀の外側に住んでいる外国人が圧倒的に多く、人気があるのはMAYA(メイヤー)と言うショッピングモールがあるニマンヘミン周辺です。
日本食屋も多く、物価もバンコクに比べ割安感があり、おしゃれなカフェなども点在します。
バンコクとの一番の違いは、タクシーやトゥクトゥクが極端に少なく中々捕まりません。
上記のことから、チェンマイ市内の移動の足は主に「ソンテウ」と呼ばれる乗り合いピックアップトラックか、Grabなどの配車アプリ頼りになります。
ソンテウは市内の移動であれば、どこでも一律30バーツ(約140円)と気軽な乗り物です。
しかし、言葉がほぼタイ語しか通じないので、自由に乗りこなすには経験と最低限のタイ語が必要です。
ほとんどの外国人は、自分でバイクやスクーターを買うなり借りるなりして移動しています。
ボクは免許証を持って来ていないので、自転車を買い移動の足としています。
チェンマイの街はコンパクトで一方通行が多く、自転車が活躍しており、今の所不自由は感じていません。
タイ移住する際の言葉の問題
結論から書きますと、英語もタイ語も話せなくても問題なく暮らせます。
外国人や観光客に慣れている、タイならでは魅力のひとつだと思います。
また、タイ人はホスピタリティが高く、子供や老人にとても優しく接するのも良いところです。
では、全く話せなくてもいいか?と言えばそれもちょっと違うのは事実。
例えば、病院やビザの更新。
コンドミニアム契約などの手続きをする際は、やはり言葉が出来た方が遥かにスムーズにコトが運びます。
やはり英語は必須?
そう考えてしまうでしょうが、国際都市バンコクの中心部ならいざしらず、場所がチェンマイとなるとこれがまた事情が異なります。
ボクがチェンマイで暮らしていて感じるのは、英語を話せる人が少ない印象です。
それが、街のローカルな食堂やスーパーになれば尚のことです。
タイ語にしても、ネイティブのように話す必要はありません。
意思の疎通が出来る程度にはタイ語を覚えた方が、その街での暮らしが更に楽しくなります。
日本語しか話せなければ、タイ人コミュニティの中では自然と孤立します。
そして日本人同士のコミュニティに入らなければ、誰とも接点が無くなり、これは海外で暮らす上で多少の不安を抱えることになります。
ボクは狭い日本人のコミュニティとは距離を置きたいタイプなので、日本人の知り合いはほとんどいません。
その代わり英語は、日常会話程度なら十分話せるようになりました。
3ヶ月のタイ語学校と、タイ好きにはお馴染みの「指さし会話帳」を使い独学で、タイ語でも意志の疎通が出来るようになりました。
語学の習得に、年齢は関係ありません。
タイ移住を本格的にお考えの方は、今直ぐにでもタイ語を学び始めましょう。
バンコクとチェンマイどちらが住みやすいか?まとめ
ボクがバンコクとチェンマイの2拠点生活を送っていて、出した結論は圧倒的にチェンマイの方が住みやすいです。
主な理由は以下の4点。
・バンコクに比べ家賃を含めた物価が安い。
・気候が穏やかでバンコクのように暑くない。
・人が穏やかで治安が良い。
逆にチェンマイに住んでいて、不自由に感じる点もあります。
以下の2点になりますが、いずれも自分の努力で解決できるので、さほど重要な問題では無いでしょう。
・英語が通じにくく自由に暮らすにはタイ語が必須。
タイに移住する目的にもよりますが、アクティブに暮らしたいのであればバンコク。
また、アジアの風を感じながら、のんびりと暮らしたいのであればチェンマイ。
どちらが正解で、どちらが間違いということはありません。
ご自分の理想に近い場所で暮らすのが一番です。
タイのコンドミニアムは、ほとんどが家具や冷蔵庫などの最低限の家電は等は最初から備え付けです。
なので気に入らなければ別のコンドミニアムへ。
または違う街へと簡単に引っ越しが出来るのが良い点。
そういうお気軽な感じも、タイ移住のメリットと言えます。
タイ移住の一番の問題は身体の健康状態
海外移住を考える上で大きな問題になるのは、健康以外の何物でもありません。
ボクは2型糖尿病の既往症を持っているので、タイで個人で入っている医療保険でもカバーされません。
血液検査とインスリン注射などの薬を貰ったところ、5万円とびっくりするような請求をされたことがあります。
上記の金額は、バンコクの日本人御用達の大きな総合病院。
現在は別の病院の先生からアドバイスを受け、インスリン注射器を含め街の薬局で購入し、薬代は3分の1以下になりました。
それでも、血液検査や網膜の状態など気になるので、病院で診察を受けますが、その度に数万円が飛んで行きます。
既往症のある方は、そう言った医療費も嵩みますのでご注意下さい。
また、虫歯なども爆弾を抱えることになるので、移住前にしっかり治療をしておきましょう。
海外では、日本のように気軽に医者に行ける環境ではなく、胃腸の不良で10日程入院した時は、投薬治療だけで50万〜60万の支出になりました。
身体の健康は、日本人が考えるより遥かに厳しい自己責任を負うことになるのをお忘れなく。
タイ移住に失敗しない最低限の条件として、心身ともに健康であることが最も大切です。
最近では、為替が昔と比べ極端に悪くなり、タイでも物価高を感じます。
それでもタイに住んでみたいと言う方の参考になれば幸いです。
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