アジアを自由に飛び回るエスニック雑貨屋の面白仕入れ旅日記!

チェンマイのモン族市場の現在

チェンマイのモン族市場はタイの少数山岳民族であるモン族の布や雑貨を求め観光客や日本のエスニック雑貨屋を始め欧米系のバイヤーが多数出入りします。

「針と糸の民」と呼ばれるモン族の見事な手刺繍は世界中にファンがいるのです。

エスニックファッション好きには定番のモン族グッズが一同に揃うチェンマイのモン族市場。

今回はそのモン族市場の現在をレポートします。

半年ぶりに訪れたモン族市場にはショッキングな光景が広がっていました。

モン族市場の現在。2023年11月20日の様子

モン族グッズが軒並み売り切れて在庫がなくなったのでバンコクからチェンマイに移動しました。

モン族市場でモン族を始めとする少数山岳民族グッズを仕入れるためです。

アパートから徒歩圏内なので気軽な気持ちで自転車に跨り現場についた時は「一体何があったんだ!?」と思わずにはいられない状態でした。

半年前と現在の写真をご覧下さい。

チェンマイのモン族市場入口

カラフルなモン族グッズが並びお客さんの姿も見えます。

下記の画像はその半年前。

チェンマイのモン族市場の現在

同じ場所で撮ったものとは信じられない光景です。

2021年11月17日の撮影です。

モン族市場から人が消えた理由

チェンマイのモン族市場の現在

なぜこんなにも急に人が消えてしまったのか?

ボクも納得が行かずあちこち馴染みの店の店主などに話を聞いてみました。

現地の事は現地の人に聞くのが一番です。

そうすると深刻なチェンマイのコロナの感染状況が見えてきました。


モン族市場はワロロット市場に隣接する位置にあります。

先月の話ですがそのワロロット市場近くの野菜市場に端を発する大規模がクラスターが発生しました。

1日当たり〜500人程度が数日続いたらしいので街の大きさを考えると相当な規模のクラスターだと言えるでしょう。

一時はモン族市場だけではなくワロロット市場でもシャッターを閉めた店が多かったそうです。

そしてその流れで現在のモン族市場の状況になっているとの事でした。

日本では収束したかの様に見えるコロナウィルスもここタイではまだまだ猛威を奮っています。

Sponsored Link

モン族市場で開店していたのはわずか数件

チェンマイのモン族市場の現在

実際にモン族市場を歩いてみたところ店を開けているのはほんの数件です。

店が開いていない市場からは客足も遠のいてしまい店番のモン族の人もヒマそうです。

世界中のエスニックバイヤーは愚かタイ人の洋服のデザイナーなども足を運ぶモン族市場が驚くほど閑散としていました。

モン族市場はどうなってしまうのか?

このままの状態では海外から入るエスニック雑貨バイヤーはお手上げです。

ボクもわざわざバンコクからチェンマイに拠点を移した意味がありません。

チェンマイには他にもモン族などの少数山岳民族グッズが揃う市場やマーケットが複数ありますがモン族市場程ではなくその大元とも言えるモン族市場がこの状態ではどうしようもありません。


モン族市場はどうなってしまうのか?

この状態はいつまで続くのか?

店は何時になったら開くのか?


知りたいことは山程あります。

所がここでもタイ人らしい気質が見え隠れしてしまい話は迷路に迷い込みます。

誰も本当のことなど知らないしどうなるのかなんて先のことなんて分からない。

モン族市場の顔見知りの店主に話を聞いてもさっぱり要領を得ないのです。

12月はモン族の正月がある

そんな中モン族市場の店主からこんな話が聞けました。

「12月はモン族のお正月があるの。毎年1周間は休むかな?コロナの状況も良くないし客は来ないしお店が開き始めるとすれば年明けね」

そう話してくれた店主の言葉通りになればまだいいですがこのままモン族市場が自然消滅してしまう可能性はゼロではありません。

直ぐ近所に住んでいるので引き続きモン族市場の現在をお伝えして行きます。

2022年7月チェンマイに移動

観光客が戻り始め賑わいを取り戻しつつあるバンコクから7月2日にチェンマイに移動しました。

カオサンロードの夜の賑わいなどを見ていると既にバンコクはコロナ前のような活気を取り戻したかのように見えていました。

当然チェンマイにも外国人の旅行者が足を運んでいるものと思いながら乗り込んだエア・アジア。

機内はほぼ満席でしたがその殆どはタイ人で外国人の姿はボクを含め極わずか。

実際飛行場を出てタクシーを待っている間に欧米の旅行者を目にしたのは3組ほどでした。

最新のモン族市場の様子

2022年7月のモン族市場の様子

何となく違和感を覚えながらあくる日向かったモン族市場。

店自体は6割方開いていましたが人の気配が全くありません。

馴染みの店主らと挨拶を交わしながら話を聞いてみると笑顔で応じてくれるものの商売の話になると顔を曇らせ声のトーンも沈みがち。

カオサンロードの賑わいなどを伝えると「信じられない」と言った反応がほとんどです。

モン族市場はもちろんですがそのモン族市場のあるワロロットマーケット周辺でも外国人を見かけるのは稀でなんとも街がガランとしており寂しい限りです。

モン族市場のアクセサリーショップ

半分以上の店は開けていますがそれもこの状態ではいつまで続けることが出来るのか心配です。

実際仕入先のいくつかはシャッターを下ろしたまま連絡先をシャッターに貼り付けたり近隣の店の主人に名刺を託して休店したりしています。

この先不安が残るモン族市場ですがタイへの入国がコロナ前と同様に容易になったことから今後チェンマイにも観光客が来てくれること願わずには居られません。

少しでも彼ら彼女らの売上に貢献できるようエスニック雑貨屋として頑張りたいと思います。

しばらくはチェンマイに滞在予定なので今後も最新のモン族市場の様子をレポートします。

関連記事

この記事は2020年の3月から現在に至るまでのカオサン通りの様子をレポートしたものです。コロナ禍真っ只中のカオサン通りは人影も消え歩いている外国人はボク一人でした。「バックパッカーの聖地」と呼ばれ世界中の旅行者で深夜まで盛り上がっ[…]

カオサン通りの夜
関連記事

この記事はコロナ禍による影響で人が消えた2021年10月から見事に人が戻った2024年1月までのチャトチャック・マーケットのレポートです。一時はシャッター通りとなり人が全く消えたチャトチャック・マーケット。その復活は絶望的とも思え[…]

Sponsored Link
2022年7月のモン族市場の様子
最新情報をチェックしよう!