インド旅行は想像以上に過酷です。
食事・衛生面・騒音、そのどれもが旅行者を悩ませます。
ボク自身、これほど環境が厳しい国を他に知りません。
広大な国土の移動は体力を消耗し、日々の体調管理が最大の課題となります。
そこでカギを握るのが「宿選び」
ゆっくり休めるかどうかが、旅の充実度を大きく左右します。
本記事では、20年以上インドに通い続けてきた経験をもとに、
初心者でも安心して安宿やゲストハウスを探せる具体的な方法を解説します。
インド旅行の準備については下記の記事で。
先日、半年間にわたるインド旅行を終え、バンコクへ戻ってきました。エスニック雑貨のバイヤーとして20年以上インドと関わってきましたが、これほど長期の滞在は初めてです。この記事では、インド旅行に本当に必要な持ち物リストと、現地で調達でき[…]
インド安宿の探し方【初心者向けガイド】

旅費の基本は宿・食事・移動
インド旅行の費用は、主にこの3つで構成されます。
・宿泊費
・食費
・交通費
1日の予算が決まれば、自ずと宿のランクも絞れます。
「宿は寝るだけ」と割り切るか「静かで快適」を重視するかで、旅の予算が変わります。
安宿でリアルなインドを体感
豪華ホテルに泊まり、リムジン・バスで移動。
それは快適なインド旅行となるでしょう。
しかし、リアルなインドの生活や人との距離感は感じにくいものです。
街のざわめきや日常の匂いを感じられるのは、やはり安宿やゲストハウスならではです。
料金別|安宿の相場と設備

・2,000円以内:エアコン&ホットシャワー付きの宿も十分探せる
・1,000円前後:エアコンなし、ホットシャワーなしが増える
・ドミトリー(相部屋):さらに節約できるが、英語力とコミュニケーション力が必要
静かな環境を求めるなら、3,000円以上が安心です。
インドで静かな宿を選ぶなら3,000円以上
インドの街の騒音は想像以上です。
・オートリキシャのクラクションが一日中鳴り響く
・隣室の大音量テレビ
・大声のヒンディー語会話
2,000円以下の宿では静かな環境を得るのは難しいことも。
3,000円以上の予算があれば、貴重な「静寂」が手に入るかも。
いずれにしても「宿の立地」がとても大事です。
騒音を避ける立地選びのコツ
安宿探しで重要なのは立地です。
インドでは「メイン通り沿い」は避けた方が無難。
・クラクションの騒音が一日中
・人通りが多く落ち着かない
おすすめは「メイン通りから1〜2本奥の路地」
静かさが格段に違い、夜もゆっくり眠れます。
スタッフ態度で宿の安全を見極める

宿に入った瞬間の雰囲気やスタッフの態度に注意しましょう。
・挨拶しても無言
・馴れ馴れしく接近してくる
・部屋が通路の奥で逃げ場がない
不安や違和感を感じたら、すぐに部屋を変えてもらうか宿を変えるのがおすすめ。
特に女性やバックパッカー初心者は、不安を抱えたまま旅を続けると危険です。
インド安宿探しはアプリ活用が最強

宿泊予約アプリおすすめ2選
今やインドの安宿探しもスマホアプリ一択。
おすすめは次の2つ。
・Booking.com(ブッキングドットコム)
・Agoda(アゴダ)
事前にインストールしておくと、現地でも即予約できます。
■「ブッキング・ドットコム」アプリのダウンロード。
![]()
■「アゴダ」アプリのダウンロード。
新しい街や深夜着のときは、初日だけ予約がおすすめ。
理由は、現地で直接見て決めた方がコスパも条件も良いからです。
初日は移動疲れもあるため、宿探しに時間を使わないのが得策です。
初日の予約はアプリでサクッと!
二日目からが本番です。
連泊割引は現地交渉で安くなる
宿代をもっと安くしたいなら、現地での交渉がカギ。
予約アプリで相場をチェックしてから、こう伝えましょう。
「連泊するから安くならない?」
この一言で、何度も宿代を節約できました。
特にオフシーズンや平日は割引率が高くなります。 ![]()
デリー安宿「Bless Inn」宿泊ガイド
デリーのメインバザール近くにあるBless Innは、バイヤーや旅慣れた人に人気。
・エアコン&ホットシャワー付き
・1泊900ルピー(約1,540円)
・便利なメインバザール
場所は、ニューデリー駅を背にメインバザールのT字路を右折してすぐ右手です。
「インペリアル・シネマ」と言う映画館の少し先です。
※映画館は閉館しています。
部屋設備と注意点

標準的な部屋で、エアコン無しだと600ルピー(約1,000円)。
冬のデリーは冷えるため、季節によりエアコン無しで節約を。

一応ホットシャワーは出ますが、予め宿のスタッフに伝えなければなりません。
夏場は水でも十分です。
しかし意外と冷えるインドの冬はホットシャワーがないとキツイです。
真っ裸になりガタガタ震えながらシャワーからお湯が出るのを待っていると泣きそうになります。
予め「お湯が出ることを確認してから」パンツ脱いで下さい。ホントに(笑)
インドの安宿では、フロントに「お湯を出してくれ」と言わないと出ません。
もう一度言いますが、このクラスの宿では「しっかりお湯が出るのを確認してから」パンツ脱いで下さい。
人間の尊厳を守るために大事なことなので2回言いました(笑)
Bless Innを定宿にする理由

・近くに雑貨屋が数件あり便利
・食堂やレストランも複数
・目の前が携帯電話屋。SIMカードの問題があってもすぐ相談可能
近くにちょっとした買い物が出来る雑貨屋あるのが便利です。
レストランや果物屋。屋台も出ていて簡単に食事がとれます。
そして重要なのがインターネット周り。
宿の眼の前に携帯電話屋があるのでSIMカードに問題が起きた際も安心。
インドのSIMカードは今や空港でも購入可
以前は空港でSIMカードを買うのにハードルが高かったインド。
現在は簡単に購入できるようになりました。
しかし時には「ホテル以外の現地住所」が必要になることも。
トラブルになる前に下記の記事を参考下さい。
インド旅行では「空港でSIMカードが買えなかった」というトラブルが少なくありません。特に深夜便や初めての一人旅では、通信手段がないだけで大きなリスクになります。空港での購入手順や最新ルールを詳しく知りたい方は、デリー空港SI[…]
スタッフとの信頼関係が安心に

画像は宿の眼の前の携帯電話屋なんですが、真ん中の赤いシャツ着たヒゲいるじゃないですか?
コイツは宿のスタッフです←
定宿にしているので懐かれて困ってます( ꒪⌓꒪)
何度もこの宿を利用していますが、今までトラブルにあったことは一度もありません。
宿のオーナーが空港まで迎えに来てくれたこともありました。
でもインドが初めての方には環境的に少々キツイかも(笑)
絶対持って行くべきアイマスクと耳栓

インドの街は、朝から晩まで音の洪水。
安宿で快適に眠るには、アイマスクと耳栓が旅の命綱です。
機内でもらえる便利アイテム
アイマスクと耳栓は、大手キャリアであれば機内でもらえることが多いアイテム。
インドの騒音は想像以上。
安宿での睡眠や長距離移動の際に大活躍します。
LCCではもらえることが殆どありません。
現地調達も可能ですが日本から持参することをおすすめします。
ボクは20年以上インドに通っていますが、耳栓とアイマスク絶対に持っていきます。
インドの騒音舐めちゃダメ!絶対!!
英語での伝え方とお願いのコツ
・アイマスク=「Eye Mask」
・耳栓=「Earplug」
機内でキャビンアテンダントにお願いする時は「Eye Mask and Earplug Please」で伝わります。
ジェスチャーを添えれば完璧です。
他にもインド旅行の必需品について書いています。
先日、半年間にわたるインド旅行を終え、バンコクへ戻ってきました。エスニック雑貨のバイヤーとして20年以上インドと関わってきましたが、これほど長期の滞在は初めてです。この記事では、インド旅行に本当に必要な持ち物リストと、現地で調達でき[…]
まとめ|インド安宿を快適に楽しむ秘訣

インド旅での安宿生活は、リアルな体験を味わえる貴重なチャンス。
しかし、「お湯が出ない」「騒音がひどい」などのトラブルもつきものです。
今回紹介した宿選びのポイントや便利なスマホ予約アプリ、必須のアイテムのアイマスクと耳栓を活用すれば、快適な旅がぐっと身近になります。
旅のスタイルに合わせて予算や立地、宿スタッフの雰囲気をしっかり見極め、安全で楽しいインド旅を実現してください。
インドってもしかして3食カレーなの?そんな質問をたまにいただきます。3食?冗談じゃない!インドは入院してもカレーです。ボクは実際2度、インドで入院しているので参考まで。[sitecard subtitle=関[…]






