独特のマーブル模様やグラデーションがかわいい「タイダイ柄」。
エスニックファッションやフェスファッションでよく見かけます。
しかし「タイダイってそもそも何?」「どうやって作るの?」と思っている方も多いはずです。
この記事では、タイダイ柄の歴史や染め方、背景にあるカルチャーから、普段着やフェスで楽しむコーディネートまでわかりやすく紹介します。
個性的で世界に一つだけのファッションを楽しみたい方にはぴったりの内容です。
タイダイの歴史と日本での広がり

タイダイの染め方は、特定の国や地域に限らず、世界中で古くから使われてきた染色技法です。
実は、600年ほど前からアフリカをはじめアジアやアメリカでも用いられていた歴史があります。
名前の由来はとてもシンプル。
「タイ=tie=絞る」「ダイ=dye=染める」という意味。
日本では絞り染めとして親しまれ、Tシャツやハンドタオル、手ぬぐいなどに使われてきました。
奈良時代の8世紀にはすでに多くの絞り染めが存在していたそうです。
タイダイが注目を集めたきっかけ
タイダイが世界的に注目されるようになったのは、1960年代のアメリカ。
ヒッピームーブメントの登場がきっかけです。
1969年の「ウッドストック・フェスティバル」をはじめ、愛と平和を掲げる若者文化の中でタイダイは一気に広まりました。
また、ベトナム戦争や徴兵制度に反発する「カウンターカルチャー」が、この流行を後押ししたことも覚えておきたいポイントです。
タイダイを身につける意味

タイダイがトレンドとして注目された背景には、ヒッピー文化があります。
彼らはラブ&ピースだけでなく、現代社会のシステムそのものに「NO」を突きつけました。
マスメディアで流行る大量生産の既製品に抵抗し、個性的なファッションとしてタイダイを好んで身につけたのです。
こうしたヒッピー文化の影響で、タイダイは世界中に広まっていきました。
タイダイを身につけることは、単なるファッションではなく、自分の思想やスタンスを表現することでもあります。
世界に一つだけのオリジナル

タイダイは絞り染めで作られるため、同じ柄は二つとありません。
生地を縛る位置や強さ、染料の色合いなどで仕上がりが変わるため、職人でも完全にはコントロールできません。
だからこそ、すべてが一点もの。
これがタイダイファッションの大きな魅力です。
エスニックファッション好きにおすすめのタイダイアイテム

タイダイ柄のワンピースや、羽織るだけでコーデが完成するカーディガンは、一着持っておくと便利。
男性なら野外フェスで人気の半袖Tシャツ、女性ならワンピースやカーディガンが特におすすめ。
初心者の方は、タイダイ柄のヘアターバンなど小物から試すことをおすすめ。
シルバーアクセや天然石、籠バッグなどのエスニックアイテムとも相性抜群です。
目立ちすぎず楽しみたい方は、モノトーンやカラー控えめのタイダイを選ぶと落ち着いた印象に仕上がります。
世界に一つだけのタイダイファッション

タイダイファッションを購入する際は、楽天市場がおすすめです。
タイやインドから直接輸入している店舗で購入するのが大事。
最近は、中国製のタイダイも出回っており、一点もののタイダイとはその質感が違います。
タイダイアイテムとの出会いはまさに「一期一会」
気に入った柄があったら迷わずゲットしてください。
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