ネパールとの付き合いはエスニック雑貨屋と言う仕事柄20年を超えています。
通い慣れた国のひとつと言っていいでしょう。
そんなボクがネパールを訪れるベストシーズンと旅の予算について書きました。
また下記の記事ではネパール入国に際してのアライバルビザの取得手順について書いています。
ご参考ください。
日本人がネパールへ入国するにはVISAが必要です。VISAの取得方法は大きく分けて2つ。事前のオンライン申請とアライバルビザと呼ばれる到着後に空港で取得する物です。本記事では最も手軽なアライバルビザ取得の流れをご紹介。そして海外旅[…]
ネパール旅行のベストシーズン
結論から先に書きますと春に当たる3月から5月にかけて。
また秋の9月後半から11月いっぱいぐらいまでがネパール旅行のベストシーズンになります。
雨季も終わりを告げ乾季に入り春先と秋口は気候も過ごしやすい時期なのです。
丁度日本と同じ様な気候になるのががこの時期です。
しかし良い面ばかりではありませんネパール旅行のハイシーズンを迎えるからです。
ネパール旅行ハイシーズンのメリットとデメリット
ネパール旅行に適したハイシーズンは気候が穏やかで過ごしやすいというメリットもありますが日本だけではなく欧米の旅行者も増えることからデメリットもあります。
メリットとデメリットをしっかり把握しておいて下さい。
ネパール旅行ハイシーズンのメリット
ネパールは標高1,600メートルに位置し寒い冬時期は朝晩の冷え込みが厳しく寒暖差が激しいです。
灯油などの燃料が高価なため暖房器具はほとんど普及していません。
冬の寒さが和らぎ暖かくなってくる3月〜5月。
また雨季の終わりが見え夏から秋へ季節が変わり気温が下がり始める9月から11月ぐらいまでがハイシーズンとなります。
乾季であるため降水量が少なくお天気に恵まれやすく気候も温暖で過ごしやすいと言うのが最大のメリットです。
しかしデメリットもあります。
ネパール旅行ハイシーズンのデメリット
航空券が高く取りにくい
観光のハイシーズンは日本からだけではなく世界中からネパールへ旅行する人が増えます。
このため航空券が割高。
加えてバンコクから3時間半というフライト時間のためバンコク旅行のついでにネパールを訪れる観光客も増えバンコク経由のネパール行き航空券も取り辛くなるのです。
先ずはバンコクを目指しネパールまで足を伸ばして見ようという方は事前にバンコク-ネパール間の航空券を押さえておくことをおすすめします。
バンコク-ネパール間の路線は人気でハイシーズンだと満席と言うことが珍しくありません。
また航空券は時期やタイミングにより常に変動します。
常日頃から航空券の価格をチェックし相場がどのくらいなのか把握するのがおすすめです。
ホテル料金も高騰
観光のハイシーズンはホテル代も高騰します。
オフシーズンの2倍3倍は当たり前となり割高に感じるかもしれません。
旅行のスタイルにもよりますが日本人が快適に過ごせるホテルのランクは2,000ルピーから5,000ルピー位が一般的です。
数百円のドミトリーから数万円の高級ホテルまで宿は選び放題ですが上記の金額を目安にしてブッキング・ドットコムなどで検索してみて下さい。
また同じホテルに1周間を超える滞在予定の場合は値段交渉をしてみましょう。
空室状況にもよりますが値下げに応じてくれることもあります。
気になるネパール旅行の予算とネパールの物価
旅の予算はその人の旅行の仕方でピンキリです。
今回は航空券代を除いた滞在費にスポットを当て2023年10月現在ネパールに滞在しているボクが現地の物価について書きます。
文中は全てネパール・ルピー表記としました。
2023年10月現在1ルピーは1.12円ですのでざっくり「1ルピー1円」として2,000ルピーなら大体2,000円だなと言う感覚でお読み下さい。
滞在費のメインとなるホテル代
ホテル代は先にも書いた通り最低2,000ルピー程度は見ておくのが良いです。
ドミトリーなど数百円からありますがあまりに安いと快適とは程遠くプライバシーも確保されず苦行のようにになってしまします。
無理な節約で体調を崩してしまったらネパール旅行を楽しむどころではなくなってしまうのでホテルの最低ラインは2,000ルピー程度は見ておきましょう。
予算に余裕のある方は5,000ルピーも出せば十分快適に過ごせるホテルに滞在できます。
参考までボクが現在定宿にしている部屋の写真ですが20㎡バスタブ付きで一泊2,000ルピーです。
しかしこれは定宿にしていて1ヶ月は滞在することから値引きに応じてくれた価格です。
ハイシーズンの今は2倍ほどの価格設定になっています。
ネパールの物価
食事に関してもホテル同様様々な選択肢があります。
ネパール人が使うローカルの食堂と旅行者が使うレストランでは全く料金が違います。
一般的にネパールでよく食べられているダルバート言う写真の定食をレストランで食べると1食500〜600ルピー程度です。
ネパール人が利用するローカル食堂ですと300〜400ルピー程度でしょうか。
日本食は更に高く800〜1,000ルピー程度。
写真のようなお弁当もあれば定食や寿司。
それにラーメンにうどん蕎麦など大体の日本食は食べられます。
画像はボクの定番の朝ご飯「チキン・トゥクパ」と言う日本のうどんに似た食べ物です。
ホテルの近くに24時間営業のファミレス的な店があるのですがそこで食べると350ルピー。
これが路地裏の小さなローカル食堂だと200ルピーになります。
また食事のメインとなるであろう晩御飯に晩酌をする方は更にお金がかかります。
ビールは大瓶1本600〜700ルピー程度。
ワインは一本2,500〜3,000ルピーとホテル一泊分の価格です。
ふざけて飲んでいるとびっくりする様なお会計になるのでお気をつけ下さい。
街中にある雑貨屋を上手に使おう
またタメルの中心部には何件かの大きな雑貨店があります。
日用品からお酒まで何でも揃うので大いに活用しましょう。
ネパール産のウィスキー的な酒は一本1,200ルピー程度からあります。
他に炭酸75ルピーと氷を買って部屋で飲むのが一番安上がりです。
ひとつ気をつけたいのは「輸入品はべらぼうに高い」ということです。
例えば何でもない板チョコ。
お会計時に1枚500ルピーと言われ慌てて棚に戻しました(笑)
値段が分からないものについては日本よりずっと高価なことが多々あるので必ず確認してから購入するようにしましょう。
ネパール旅行1日の予算
上記に書いた内容でネパール旅行の1日の予算はなんとなく想像出来ると思います。
参考までボクのネパール旅行の1日の予算ですが上限を5,000ルピーと決めています。
ホテル代2,000ルピー/食事1食500ルピー(1日1,500ルピー)/その他雑費1,500ルピー
大分ざっくりですがネパール旅行1日の予算はトータル約5,000ルピー。
人によるかもしれませんがボクは十分快適に過ごせています。
しかしこれは仕事で来ている前提なのをお忘れなく。
観光で来られる方は珍しいネパール料理にもう少し食事代がかかるでしょうし現地価格で買えるネパール雑貨でお財布の紐が緩みがちです。
注意点としてはビールなどの酒代が高いのでお酒を飲む方も同様食事代が上がります。
ネパール旅行はツアーという手もあり
初めてネパールを訪れる方はツアーで行くと言う選択肢もありです。
言葉に不安がある方は尚の事。
全ての手配を旅行会社がやってくれた上で日本語のサポートが付きます。
大手旅行会社HISの成田空港発ネパール6日間最安の179,800円のプラン。
「キャセイパシフィック航空で行く!往復送迎付 フリープラン!うれしい朝食付 神々が棲む国 ネパール カトマンズ6日間」をチェックしてみました。
キャンセルサポート(ベーシックプラン)付!
・気ままに過ごせるフリープラン!
・現地支店が24時間日本語サポート!
・オンライン体験ツアー「見放題サービス」無料プレゼント!
成田空港以外の空港利用の方は上記料金プラス成田までの交通費がかかりますがHISに相談すれば上手に繋いでくれます。
ざっと見ましたがホテルも十分快適に過ごせるレベル。
飛行機もキャセイパシフィックと言う大手キャリアなので安心快適です。
先にも書きましたがネパールの首都カトマンズは街がコンパクトで6日もあれば十分です。
航空券からホテルの手配までネパール旅行の全ての旅程を自分で手配する煩わしさ。
加えて初めての国で言葉の不安を抱えながらの旅行であることを考えればHISのツアーは納得の料金です。
個人旅行ではなくこうしたツアーも十分割安感があるので選択肢としておすすめします。
気になるネパールの治安
ボクはネパールのカトマンズに20年以上通い続けています。
治安に関しては旅の基本となる最低限のルールを守れば決して危険な国ではありません。
マリファナやハッシシと言った売人がそこら中にいますが自分から危険に飛び込むような真似をしなければ安全な街です。
ひとつ変わったと思う点は旅人が集まるタメル地区の夜が随分と賑やかになりました。
遅くまで大音量の音楽が鳴り響き旅行者に加えネパール人の若者が増えています。
かと言って犯罪の匂いは全くありません。
泥酔して深夜まで騒ぐと言った遊び方をしなければ全く問題ありません。
ネパールは人が優しくついつい油断しがちですがあくまでもアウェイの海外であることを忘れずに節度を保つように心がけましょう。
ネパール旅行の魅力
ネパールは人当たりが優しく旅行者が集まるカトマンドゥのタメル地区は徒歩でも回れるサイズ感です。
レンタル自転車などもあり自由に街を楽しむことが出来ます。
また食べ物もインドほどスパイスが効いておらず食べやすいです。
加えて日本料理店も多いので食事の心配もありません。
街もコンパクトで観光にショッピングにとゆっくりと楽しめます。
またカトマンドゥは標高が1,600メートルに位置し空が近い国でもあります。
ぜひ一度訪れてその素朴な人々や町並みに触れて見て下さい。
ボクはアジアを中心にかれこれ25年ほどエスニック雑貨の仕入のために旅をしています。その中で学んだ注意点を経験に基づき書いてみました。コロナ禍で打撃を受けた海外旅行も最近はずい分とハードルが下がって来たイメージです。ボクが住んでいる[…]