インドのプシュカルはデリーから西へ約450キロ。
ヒンドゥー教徒の聖地で湖を中心として衣類や雑貨の店が並び旅行者に人気の街。
この記事を読めばデリーからプシュカルまでの道のりが分かります。
プシュカルを目指す方は参考にして下さい。
インドでの仕入れで欠かせない街プシュカル
エスニック雑貨屋の仕入れにインドは避けて通れない国です。
ラジャスタン地方にあるプシュカルはヒンドゥー教の聖地でもありバックパッカーの間からは「お買い物天国」と呼ばれている街でもあります。
地図で見てみましょう。日本から西へ6,000キロ程です。
赤いピンが首都ニューデリー。ガネーシャの仕入れ旅はいつもこの街から始まります。
そして青いピンがプシュカルです。
こうして見ると隣国パキスタンとの国境が近いことが分かります。
もう少し地図を拡大してみましょう。
同じく赤丸で囲んだピンが首都ニューデリー。青まるで囲んだピンがプシュカルです。
デリーからの距離は約400キロほどでしょうか?
飛行機や列車などいくつかの交通手段がありますが直接プシュカルまでは行けないので少し厄介と言うか面倒な街です。
デリーからプシュカルまでの行き方
デリーからプシュカルまでの行き方はいくつか方法がありますが移動時間を極力短くしたいなら飛行機一択となります。
他にも列車や長距離バス。個人で車のチャーターなど旅の予算と使える時間で自由に選べます。
この時のボクの旅は行きは列車。帰りは時間がなかったので飛行機でデリーへ戻りました。
ニューデリー駅から列車でプシュカルを目指す
出発は朝の早い時間です。7時前頃の列車でした。
宿を出たのは午前6時頃でパハールガンジからニューデリー駅は近く徒歩で向かいました。
プシュカルまで直接走る列車はないので先ずはアジメール駅を目指します。そこからプシュカルまではローカルバスになります。
こちらがニューデリー駅入り口。
駅に入ればお馴染みのインドの光景です(笑)
ニューデリー駅を利用する際の注意点
ニューデリー駅を利用する際に気をつけて欲しい点があります。
「その列車は事故止まっている。違う列車に振り代える案内をするので着いてくるように」
駅員を装いそう促し実際に駅のチケット売り場へ導かれ新しいチケットを買わせようとする詐欺師連中がいます。
実際に連れて行かれるのはチケットカウンターの一番端っこ。
「チケットカウンターの外」に椅子だけ置いた男のところです。
見るからに怪しいです。
冷静に見ればすぐに分かりますが言葉の壁とインド人の押しの強さに負けて購入してしまう人が後を立たないようです。
直ぐ横のガラスで仕切られた正規のチケット売り場の職員にチケットを見せて聞けば問題なく動いていることが分かります。十分ご注意下さい。
ニューデリー駅のホーム
こちらがニューデリー駅の列車のホーム。朝早いこともあり食事の心配をしていましたが駅構内に売店がありました。
お腹が空いていたこともあり売店でチキンバーガーを買って食べました。
列車の車内サービス
この時は確かエアコンの2等席だったと記憶していますが列車内のシートはこの様に十分快適なので何の心配も必要ないです。
ニューデリー駅を出て程なくすると簡易な朝食が運ばれて来ました。
ボクはすっかり忘れていましたが朝早い列車のチケットを購入する際は食事の有無も聞いておいた方が良いです。
列車の中でもチャイが配られるという実にインドらしいサービスもありました(笑)
ニューデリー駅からアジメール駅までは約6時間。
アジメール駅で降りたら駅前にリキシャが客引きをしているのでアジメールのバスステーションまではリキシャで移動です。
時間にして15分程度。料金は50ルピー(約80円)でした。
アジアメールのバスステーションから乗車
プシュカル行きのバスがどれなのか皆目見当が付きませんでしたが現地のことは現地の人に聞くのが旅の基本。
インドのことはインドの人に聞くのが一番です。
あれだよと教えられたバスに乗り込む際にも車掌にも一言「プシュカル?」と聞きましょう。
この一言で得られる安心感は大きいです。
運賃はバスの中で車掌が集めて回ります。
お一人様14ルピー(約23円)あまりの安さに3回聞き直しました(笑)
あっという間に満員となり走り出したバスの車内。乗客のほとんどがインド人。
外国人は最前列に旅慣れた欧米系のバックパッカーの二人組とボクだけでした。
プシュカル到着
ラジャスタン地方のプシュカルはデリーと違い野良牛よりもラクダを目にすることが多いです。
これより西は乾燥した砂漠地帯であることを予感させます。
また冒頭にも書きましたが旅慣れたバックパッカーの間からは「お買い物天国」とも呼ばれデリーで買うより割安にインド雑貨を買うことが出来ます。
画像は取引先ですがこんなオシャレなショップがあったりもします。
プシュカルからニューデリーへ飛行機で
帰りは時間が無かったので飛行機を選びました。
プシュカルには飛行場が無いので最寄りの飛行場までタクシーでの移動です。
先ず向かったのはこの日のフライトがあるアジメール空港です。
プシュカルの街から40分程で1,000ルピー(約1,600)円と記憶しています。
飛行機は小さなプロペラ機。1時間ちょっとでインディラ・ガンジー空港に到着です。
列車とバスを使い計7時間近く掛けて来たのがウソみたいに早くてビックリします(笑)
ニューデリーからプシュカルまでの行き方まとめ
陸路を選ぶか空路で飛ぶか。
旅のスタイルはそれぞれなので予算や時間と相談しながら決めましょう。
ボク的にはインドの列車に乗ると言うある種憧れにも近い感情があるのでニューデリー→プシュカルは列車。
そしてプシュカル→ニューデリーは飛行機と使い分ける今回のパターンが好きです。
エスニック雑貨の仕入れという仕事の都合上ニューデリーからクルマをチャーターしてラジャスタン地方まで走ることもあります。
一見楽な様に感じるクルマのチャータ。
しかし後部座席に長い時間座っているのは飛行機や列車よりも遥かに疲れ運賃も高額になります。
ヒンドゥーの聖地でありベジタリアンの街プシュカル。
そしてお買い物天国と呼ばれる豊富なエスニック雑貨。
ニューデリーと比べると人当たりも柔らかくプシュカル湖をグルッと囲む街にはのんびりとした風が吹いています。
皆さんも是非プシュカルまで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
プシュカルは聖地であることから酒と肉がご法度です。
どちらも楽しめる店を発見したので気になる方はどうぞ(笑)
プシュカルに入る日本人エスニックバイヤーはボク一人
オマケです(笑)
現在日本人でプシュカルに入っているエスニック雑貨のバイヤーは皆無だそうです。
良いもの一杯あるのになぁ。欧米系のバイヤーと良く出会います。遠いところだと南アフリカからのバイヤーとか(笑)
画像は左からイギリス・イタリア・そして日本代表エスニックバイヤーのボクとなります(笑)
プシュカルは狭い街なのでこうして知り合いになるとあちこちで顔を合わせることに。
こうして各国の「変わり者」とも呼んで良いクセの強いバイヤーと混じり合いながらインドの仕入れ旅は続いていくのです。
先日半年にも及ぶインド旅行からバンコクに戻って来ました。ボクはエスニック雑貨バイヤーと言う仕事柄インドとは20年以上の付き合いになります。しかし半年にも及ぶインド旅行は初めての経験。その長期に渡るインド旅行で気づいた日本から持って[…]