インドで入院!?病院食までまさかのカレーに泣いた話

インドで入院しました。中々ない経験です。

この記事ではその時の入院の様子と海外旅行保険の重要性を書きました。

「インドの病院はやはりインドの病院」でしかありませんでした。

万が一これを読んでいるあなたがインドで入院する羽目になった場合。

この記事がきっと役立つことと信じて書かせていただきました。

いや。ボクのようにインドで入院なんかしないように気をつけて下さい。

ホントに(笑)

この記事でお伝えしたいことは「海外旅行傷害保険」には必ず加入して下さいという注意喚起です。

それではボクのインドでの入院の様子を書いて行きますね!

 

インドで入院した体験談

インドで入院したデリーの病院の外観

インドを旅しているとお腹を壊すなんてのは当たり前。

元気ハツラツでいることが難しい国です。

安宿でいつものように目覚め起き上がろうとすると、どうも身体の様子がおかしい。

僅かな体調の変化が気にかかります。

ちょっと怠いなぁ。疲れてるのかな?そう思いながら、通い慣れた食堂に入り朝ご飯を食べようとすると、全く食欲が湧きません。

雑貨バイヤーと言うのは体力勝負。

三度の飯が食えなくなったら身体が動かずバイヤー失格です。

これはちょっとマズイな。無理しないで1日休みを取るか。

体調不良から病院へ

旅行であれば部屋で大人しく寝ていることも出来ますが、ボクは一応仕事です。

帰国日が決まっている以上、予定の仕事をクリアーして帰国しなければおまんまの食い上げ。

安宿のベッドに横たわり、天井でガタガタと音を立てて回るファン。

ドア越しに聞こえてくる従業員たちのやかましいヒンディー語。

一日中鳴り響くオートリキシャのクラクション。

そんな環境で決して清潔とは言い難いシーツの上で、じっと横になっていると絶望的な気分になり涙が頬を流れます。

不安だらけの診察と入院決定

インドで入院した際に付けられたリストバンド

無理にでも何か食べないと身体が参ってしまう。

そう思い口にパンをねじ込むと、飲み込めないどころか砂を噛んでいるような感じがしました。

とてもじゃないけどまともに食事がとれません。

ここに来てこれは本格的にヤバいぞと思い、慌てて保険会社に電話をしたのです。

入院手までの流れ

やって来た保険会社のスタッフは部位本語を話すインド人女性。

その方の付き添いでオートリキシャに乗り込み病院へ向かいました。

Max Smart Super Speciality Hospital ←何この病院名?

過剰です。インド人特有の「これでもか攻撃」を名で表したような病院です。

はっきり言って不安でした。こんな病院聞いたことないし。

「シリアスな病気は隠れていませんが、胃腸が疲れているようです。」

「刺激が少なくて消化に良いもの、例えばフルーツやヨーグルトなども良いでしょう。」

「念の為短期の入院をして下さい。」

丁寧なドクターです。

同行した方が全て通訳してくれるので、早口で巻き舌のインド英語も難なく理解できます。

分かりました。

それではお世話になりますと告げ、あっという間に入院の手続きが終わり病室へ向かいました。

インドの病院事情と医療水準

インド入院時の病室に用意されていたアメニティ

ここで少し解説を。

インドには「公立病院」と「私立病院」があります。

公立病院は安価ですが混雑・衛生・言語対応に課題があり、旅行者にはおすすめできません。

外国人旅行者が実際に利用するのは、デリーやムンバイなど大都市にある私立病院。

清潔で設備が整い、英語対応や日本語通訳サービスも用意されることがありますが、そのぶん費用は高額です。

ホテルより快適な病室

インドで入院した時の病室

おぉ!思わず声が出た病室。

個室です。凄くきれい。そして静か。

パワー・スタイル・居住性どれを取っても文句なし!

ボクが泊まっている安宿よりも驚くほど快適な空間です。

病院名で疑ってごめんなさい、と思ったのはこの時だけ。

それからは目の前に繰り広げられるインドにウンザリする毎日が待っていたのでした。

医師の指示と食事のギャップ

インドの病院食として出されたカレー

問診の時にドクターが言いましたよね?

「刺激が少なくて消化に良いもの。例えばフルーツやヨーグルトなども良いでしょう。」

銀紙で覆われた食事が運ばれてきた時に嫌な予感はしていました。

当たって欲しくない予感が当たるってやっぱり嫌ですよね。

ひと口も食べられませんでした。

お腹は軽い飢餓状態。

ボクはこの日からカレーというものを一切受け付けなくなりました。例えボンカレーの甘口であろうともです。

過剰なサービスに疲弊する毎日

インドの病院で処方された薬の数々

インドで入院?正直ボクは良いネタを拾ったと思ってました。

バイヤーとしての勲章がひとつ増えるぐらいの軽い気持ちで入院したのです。

ま、要らない勲章ですが(笑)

一日のスケジュールをコツコツとメモしました。

ちょっと見てみます?

05:30 / 一杯目のチャイ
05:40 / 注射2本
07:00 / 2杯目チャイ
07:30 / ベットメイクと着替え
08:00 / 部屋掃除
08:30 / 朝食
08:40 / トイレ掃除
09:00 / 病院のサービスのヒアリング
09:15 / 看護師回診。注射1本
11:00 / 看護師2人が入ってくるも無言で退室
11:20 / ドクター回診
11:30 / スープ配膳
11:35 / 付き添い人用のフルーツ ←断る
11:40 / 検尿回収
12:10 / レントゲン
13:05 / 昼食

どうですか?耐えられますか?

次々と現れては何かしらをして去って行く。

これ、全員違う人なんですよ。放っといてくれない。

Max Smart Super Speciality Hospital

病院名通り過剰なサービスで、休む間もなく入院してるのにヘトヘトです。

13:05の昼食を最後に記録が止まっているのは、メモするのにも疲れたからです。

入院中は病棟から外出禁止!軟禁状態に

インドの病院で病棟を警備する警備員

芸能人並みの過密スケジュール。

二日目の午前中までは嵐のように過ぎ去りました。

ところでボクは入院になるなんて微塵も思わずこの病院に来ました。

宿を出てオートリキシャに乗り、ドクターに診てもらい初めて入院を告げられたのです。

着の身着のまま。

さて困ったのは着替えです。

パンツとTシャツですな。

じゃちょっと売店にでも行って買ってくるか。

シャワー前にハタとひらめき、財布を持って売店の場所を警備員に聞きました。

「オマエはそこに行くことは出来ない」

なんだと?

「オマエはこのドアから先に行ってはいけない」

意味わかんねー!

つまり患者は入院している病室があるフロアから一歩も出てはいけない決まり。

ボクはその後、着の身着のままで4泊5日を過ごすことになります。

後から聞いたのですが、インドで入院する場合、必ず身の回りの世話をしてくれる人と一緒に過ごすのが当たり前なんですって。

患者は病室から出ることが出来ないと思ってください。

独りぼっちで入院したボクは、この軟禁状態が地味にキツかったです。

だって着替えもスマホの充電器も何もないんだもの。

長かった4泊5日の入院生活が終了

インドの病院で提供されたチャイ

振り返ってみればたった4泊5日なのに長い長い入院生活でした。

朝から晩まで何人ものインド人が出入りし、病院食はカレー。

タンドリーチキンが付いてくることもありました。

「インド料理マハラジャ」のランチ1,280円的な豪華な見た目ですが、ボクはカレーなんて見たくもありません。

泣いてお願いしました。頼むからスパイスの効いていない普通の食事を出してくれと。

「インドって三食カレーってホント?」とよく聞かれますが、三食どころか病院食もカレーだ!と答えます。

インドの入院費用は高額!4泊5日で27万円

インドの病院で働く看護師たち

4泊5日で27万とかアゴが外れそう!

比喩ですからね。実際アゴは外れてません。

でもそのくらいビックリの金額でした。

4泊5日で約27万円。

一時も心休まらない入院で27万円。

三食カレーを出されて27万円。

冗談じゃありません。

いいですか皆さん!ここ大事なところなので声を大にしてお伝えします。

インドを旅する場合「海外旅行傷害保険」は絶対に必須です。

キャッシュレスで病院に行ける安心感。

必ず旅行期間を網羅する海外旅行傷害保険に加入して下さい。

海外旅行保険は必須!体験から学んだ教訓

インドの入院した病院に準備されていた着替え

インドでの入院生活は想像以上に過酷で、しかも費用は4泊5日で27万円。

これを身をもって体験したからこそ断言します。

キャッシュレス診療の安心感

海外旅行保険は絶対に加入してください。

・キャッシュレス診療でその場の支払い不要
・日本語通訳付きで医師とのやり取りも安心
・高額な入院費用を気にせず治療に専念できる

保険に入っていなければ、体調の不安だけでなく精神的にも金銭的にも追い込まれます。

逆に保険に加入していれば「倒れても何とかなる」という安心感が旅の自由を守ってくれます。

無保険で入院したらどうなる?

実はボク、バンコクでも入院したことがありまして、入院費用は2週間で57万円。

えぇ、無保険でした←

正確に言うと、加入後の待機期間を勘違いしていて保険が使えなかったのです。

保険が使えないとなると、高額の治療費が重くのしかかります。

後悔先に立たず、転ばぬ先の杖。

これから海外に行くあなたは、必ず旅行保険の重要性を理解してください。

出国後は新規加入ができないケースも多いので、出国前に必ず加入しましょう。

インドで入院するなら|公立と私立の違い

インドのデリーの無料の公立病院

項目公立病院私立病院
費用無料〜非常に安い(数千円〜)高額(数万円〜数十万円)
衛生状態混雑・清潔度に課題あり清潔で設備も整っている
対応言語基本はヒンディー語・英語のみ英語・一部で日本語通訳サービスあり
待ち時間非常に長い比較的短い
外国人利用ほとんど利用されない外国人旅行者の利用が一般的

インドで入院|よくある質問

インドの病院は清潔ですか?

都市部の私立病院は清潔で設備も整っており、旅行者が利用するなら安心です。ただし公立病院は混雑や衛生面の課題が多く、外国人にはおすすめできません。

インドで入院したら費用はいくらかかりますか?

私立病院に数日入院すると20〜30万円が目安です。検査や薬代、治療を含めるとさらに高額になり、重症や手術の場合は100万円を超えることもあります。

クレジットカード付帯の海外保険だけで足りますか?

補償額が低いため、長期入院や救援者費用をカバーできないケースが多いです。必ず専用の海外旅行保険を併用することをおすすめします。

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