カオサン通りは今どうなっているのか?
2025年8月現在、カオサン通りの最新情報を現地からレポートします。
「バックパッカーの聖地」と呼ばれ、かつて世界中の旅行者で朝まで盛り上がっていたカオサン通り。
ところが2020年のコロナ禍では人影が消え、歩く外国人はボク一人という衝撃の光景でした。
そこから街の大規模改修、観光客の再開、そして完全復活を迎えた現在までを時系列でレポートします。
最新のカオサン通りの雰囲気や夜の様子、旅行者が注意すべきポイントもまとめましたので、これから訪れる方はぜひ参考にしてください。
カオサン通りの現在|コロナ禍から完全復活まで
結論から言うと、カオサン通りはすでに完全復活しています。
2020年のコロナ禍では人影もなく「ここは本当にカオサンか?」と感じるほど閑散としていました。
2025年現在は、以前と同じように旅行者でにぎわっています。
マスク姿の人は少なく、ほとんどの旅行者が以前のように自由に楽しんでいる様子です。
ただし、感染対策に関しては自己判断が基本。
マスクをしている旅行者も一部見かけるので、不安な方は自分に合った対処をして訪れると安心です。
旅行準備や持ち物リストについては、関連記事で詳しく解説しています。
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2020年|観光客ゼロのカオサンと大規模改修工事

2020年、観光客が消えたコロナ禍の最中にカオサン通りでは大規模な改修工事が行われました。
歩道が一新され、頭上にはカラフルな装飾が施され、街の景観は見違えるほど綺麗になりました。
かつての雑多でカオスな雰囲気を知る人には「ここが本当にカオサン?」と驚かれるほどの変貌ぶりです。

2021年のカオサン通り

改修後の新しい街並み
2021年、改修工事が終わった直後のカオサン通りは、それまでの雑多な雰囲気から一変。
歩道は整備され、頭上にはカラフルな布が張られ、観光客を迎える華やかな装いへと変わりました。
しかし当時は旅行者がほとんど戻っておらず、その美しい通りを歩く外国人はボク一人。
華やかな街並みと、静まり返った空気のギャップが、逆に物悲しく映ったのを覚えています。
まだ閑散とした夕方の様子

2021年11月、隔離なしでの入国が始まり、少しずつ旅行者が戻り始めた時期。
夕方5時といえば本来はカオサン通りが活気づく時間帯ですが、この時点ではまだ閑散としたままでした。
営業している飲食店やバーはごくわずかで、客はほとんどが長期滞在の外国人。
「以前のような賑わいが戻るのか?」と、まだ不安を感じさせる雰囲気が残っていました。
両替所とレート状況

2021年11月当時、閑散としたカオサン通りでも営業していた両替所はわずか2件ほどでした。
日本円からタイバーツへのレートは 1バーツ=約3.46円。
1万円を両替すると2,885バーツを受け取れる計算で、旅行者にとってはあまり有利とは言えないレートでした。
観光客がほとんどいない状況でも、タイバーツは高めに推移しており「旅行者には厳しい時期」だったのをよく覚えています。
バーやレストランの営業状況

2021年11月当時、カオサン通りで営業していたバーやレストランはごくわずかでした。
いつもなら欧米の旅行者で賑わう人気店も営業はしていたものの、客の姿はゼロ。
数少ない客も旅行者というより、タイに長期滞在している外国人といった雰囲気でした。
以前の「観光客でごった返すカオサン通り」とはまるで別世界。
飲食店が開いていても、人が戻らなければ街の賑わいは取り戻せないことを痛感させられる光景でした。
屋台の様子と人通り

2021年11月当時、カオサン通りに屋台は出ていましたが、数はごくわずかでした。
以前のように縁日のような賑わいはなく、ぽつんと店を開く屋台が並ぶ程度。
しかし人通りがほとんど無いため、開店休業状態のような雰囲気でした。
「カオサン通り=祭りの縁日のような楽しさ」というイメージを持つ人にとっては、信じられない光景だったと思います。
2021年末のカオサン通りの夜

2021年末の夜のカオサン通りは、日中とは違う顔を見せていました。
バーや屋台がぽつぽつと営業を始め、音楽と人々の声が通りに戻ってきます。
それでもコロナ禍以前のような「祭りの夜」には程遠く、営業しているのは数件程度。
かつての大混雑を知る人にとっては、まだ物足りなさを感じる状況でした。
夜の営業状況とアルコール提供ルール

夜になるとバーや屋台が少しずつ開き始め、通りには音楽と人の声が戻ってきました。
ただし営業しているのは数件程度で、かつての賑わいには程遠い状況。
アルコールは午後9時までが表向きのルールでしたが、実際には紙コップやタンブラーでこっそり提供されることもありました。
外国人旅行者の比率と雰囲気

当時の客層はタイ人が約8割、外国人は2割程度。
数は少なかったものの、カメラを向けると快く応じてくれる旅行者も多く、フレンドリーで国際的な空気感は健在でした。
夜に営業していた屋台の様子

屋台も数件ながら営業しており、昔ながらのスルメ屋台も姿を見せていました。
大音量のクラブミュージックとともに、少しずつカオサンらしい夜の雰囲気が戻ってきたのを感じました。
しかし、かつての「人で溢れる光景」にはまだ時間が必要な雰囲気でした。
2022年2月のカオサン通り|動画で見る復活の兆し
2022年2月、カオサン通りの夜は再び活気を取り戻しつつありました。
重低音が響くクラブミュージックが街中に流れ、通りはカオスな雰囲気へ。
改修工事で綺麗になった通りが、再び音楽と人の熱気で彩られたのです。
とはいえ、この時点ではまだ外国人旅行者の姿は少なく、欧米バックパッカーもごくわずか。
完全復活には至らないものの、「かつてのカオサンが戻りつつある」と実感できる夜でした。
現地の臨場感を映した動画を公開しています。
※動画はこちらからご覧いただけます(音量注意)
2022年7月のカオサン通り|人が戻り夜は大盛況に

2022年7月、カオサン通りはようやく本格的な賑わいを取り戻していました。
深夜0時を過ぎても通りは人で溢れ、クラブミュージックの重低音が響き渡り、会話をするのも一苦労なほど。
ビール片手に笑い合う人、食事を楽しむ人、音楽に合わせて踊る人。
「これぞカオサン!」というカオスな雰囲気が戻ってきた瞬間でした。
さらにタイでは大麻(マリファナ)が合法化され、街の空気はさらに自由で開放的に。
欧米の旅行者も増え、マスクを外して楽しむ姿が目立つようになりました。
カオサン通りの復活と、これから訪れる人への注意点

コロナ禍のカオサン通りは、かつての賑わいが嘘のように消え、歩いている外国人はボク一人という日もありました。
ガランとした通りで、ギターを抱えた一人の青年が寂しそうに歌っていた姿が印象的です。
しかし2020年から記録を続けてきたカオサン通りは、2022年を境に徐々に人が戻り、今では完全復活。
以前のように心配なく訪れることができるようになりました。

これから訪れる方に伝えたいのは「賑わいが戻った今でも基本的な注意点は忘れない」ということです。
・夜遊びは楽しいですが、スリやぼったくりには注意する
・屋台フードやドリンクは清潔な店を選ぶ
・両替所やATMは正規の場所を利用する
・パスポートや貴重品は常に分けて持ち歩く
こうした小さな意識が、安全で快適な旅につながります。
完全復活した今だからこそ、あなたもカオサン通りを歩いてみてください。
きっと“旅の原点”に触れる体験が待っています。
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