ボクの住まいは「バックパッカーの聖地」と呼ばれるカオサンロードがあるバンランプー地区という日本人は滅多なことでは住まない地域。
近所に日本風のタイ人向け居酒屋があってちょくちょく通っている。
ある日いつものようにノレンをくぐると新しいバイトの男がいた。
少し日本語を話す彼。
最初は挨拶程度だったがこれがなんとも奇妙な関係に発展した。
今回はその男の話です。
バンコクの電車男との出会い

コンバンハ!
日本語を話す彼を見つけていつものように声をかけると「コンバンハ。マツダサン!」とタイ訛りの日本語で嬉しそうに応じてくれる。
彼は日本語を勉強していて日本もしくは日系の企業で働くのが夢だそうだ。
滅多なことでは日本人は来ない店。
日本語が話せるのがとても嬉しいと付きっきりでオーダーを取ったり氷を運んだりとVIPな状態になってしまう(笑)
ボトルの名前を書いてくれたのも彼でタイ人らしくハートの絵まで添えてある(笑)
急速に仲良くなるボクと電車男

お新香が好きだけど中々タイで食べられないんだ。
なんの気無しに伝えた言葉を彼は覚えていて毎回こっそりサービスでメニューには無いキューちゃん漬けを出してくれるようになった。
そしてバイトが終わる時間になるとボクの向かいの席に腰掛け日本語を話し出す。
タイ人は本名で呼ぶことは稀で通常はニックネームで呼び合う。
そして彼のニックネームは「ロット・ファイ」
ロットは「車」ファイは「電気」を意味する。
電気で走る車?
そう彼のニックネームは「電車」
電車男との付き合いはこうして始まった。
日本語のレッスン料は高い。
1時間1,000バーツ(約3,600円)と聞いたことがある。
とても彼には払える金額ではないのだ。
だから日本人と話せることがとても嬉しいらしい。
他言語での会話はその言語で会話することでしか身につかない。
あれこれと話している内にガールフレンドが仙台にいることが発覚。
ボクが住む塩釜市からクルマで30分程の距離で直ぐ近所と言っても良い近さ。
流石にこれには電車男もビックリ(笑)
こうしてボクらは急速に仲良くなっていった。
優しい電車男の思いやり

ある時からお会計を告げると「ちょっと待って下さい」と言い残し電車男が屋台に走り甘味やちょっとした軽食を自分の分と2つ買って来てボクに持たせてくれるようになった。
ひとつ40バーツ程だろうか?
画像のビニール袋がそれで日本円にすると約140円程度だがバカにしてはいけない。
彼の時給は35バーツなのだ。
どう言う事かと言うと「その日の労働の1時間分あまりのお金を使い」ボクに必ず何かしらのお土産を持たせてくれる。
ちょっとグッとくるよね。
ボクはこの男を信用してみることにした。
電車男へお願いしてみた

画像はボクがインスタグラムでライブ販売をする時の装備。
小さなリュックには三脚を始めライブ販売に必要な道具が入っている。
インスタグラムのフォロワーさんはご存知だと思うが前回のライブ販売時に腰を痛めてしまった。
寝返りを打つ度に腰が痛み目が覚めてしまう程の重症である。
このままでは皆んなが楽しみにしていてくれているライブ販売が開催出来ない。
いずれにしても現場で一人でやり切るには既にキャパオーバーの人数なのである。
ライブ販売時の動画を見せながら事情を説明し電車男に助手の打診をしてみると二つ返事でOKが返って来た。
何よりもお互いに生きた言語を直接学べることが電車男にとってもボクにとってもメリットが大き過ぎて大喜びなのである。
ボクの持ち味は類稀なるバイタリティと後先考えない行動力(笑)
そして何より日本人とはつるまずに現地の人に溶け込んで行くスタイルだ。
バイトのシフトが朝から通しでみっちりらしいのでまだ何も決まってないが電車男を皆さんに紹介できる日は近いかもしれない。
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